続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「草の響き」(2021コピアポア・フィルム)

《『海炭市叙景』『きみの鳥はうたえる』などの原作で知られる佐藤泰志の同名小説を基に映画化した、ヒューマンドラマ。心のバランスを崩し、妻と函館戻った男が、医師に勧められ函館の町を、走り、その過程でさまざまな人ーと交流する様を描く。斎藤久志が監督を務め、主役の男を東出昌大が演じる。共演は、奈緒、大東駿介、Kaya、林裕太ほか。》

話は至ってシンプルで自律神経失調症と診断された主人公が治療のためと勧められてひたすら走るだけの話なんだけど、その過程で出会った若者たちとの交流や、妻の思い、家族のように付き添ってくれる親友の存在などが描かれていて、ともすれば“普通”というスタンダードで追い込みがちな常識人の基準について考えさせられる作品だった,東出昌大くんのスクリーン映えする容姿や妻役の奈緒さんの繊細な表情からも目が離せなかった。

タイトルに着地するラストも印象的、ハッピーエンドとはいえなくても•••おっとそこはネタバレになりそうなので観てのお楽しみということで、函館の今の風景も見どころ。

原作は知らないけど,舞台を東京から函館移したことや原作にはない妻の存在など、映画的な脚色は大成功かも!

あらすじ
心のバランスを崩し、妻と函館に戻って来た和雄は、友人の勧めで精神科を受診した。そこで自律神経失調症だと診断された彼は、治療の一環として、毎日のランニングを指示された。やがて、和雄はそれぞれの事情で、函館にやって来た若者と一緒に走るようになる。


116分

PG12

監督
斎藤久志

キャスト
東出昌大
奈緒
大東駿介
Kaya
林裕太
三根有葵
利重剛
室井滋
クノ真季子

ヒューマントラストシネマ有楽町2 18:35〜観客5割程/62席

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