続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「洗骨」(2018/ファントム・フィルム)

《お笑い芸人のガレッジセール・ゴリこと照屋年之が、自身が監督を務めた短編映画を基に、長編映画として脚本を執筆しなおし監督を務めて作り上げた人間ドラマ。沖縄の一部の地域に残る“洗骨“という慣習を題材に、ばらばらになってしまった家族が再び家族の絆を取り戻していく姿を描き出す。》

“土葬や風葬を行い遺体が骨となった後にその骨を海水や酒などで洗い再度埋葬する”ことを洗骨というそうで、沖縄の粟国島を舞台にそんな風習が描かれているのも物珍しかったけど、笑いありじんわりありで失いかけた家族の絆を描いて感動、生者と死者の対比に「2001年宇宙の旅」的解釈を思い浮かべたりして、ガレッジセールのゴリさんが監督と知って驚いた。

情けない父親役の奥田瑛二さんをはじめ反発する息子役の筒井道隆さん、訳ありな娘役の水崎綾女さんなど皆好演していて目が離せなかったけど、家族を引っ張る役割で登場の大島蓉子さんの存在感たっぷりの熱演にも大注目、「愛しのアイリーン」で怪演の木野花さんを思い出してしまった、これまで顔は知ってるけど名前までは知らなかったのでこれを機に覚えておかなくては!

最後に流れる「童神」という沖縄民謡も味わい深いものがあってしみじみ聴いてみたくなった。

あらすじ
風葬された死者が骨だけになったころ、縁者によって骨をきれいに洗ってもらうことでこの世に別れを告げる“洗骨“の風習が残る沖縄の粟国島。新城家の長男、剛は亡き母の洗骨のために島に4年ぶりに戻ってくるが、洗骨の直前で家族にいざこざが起きてしまう。


111分

監督
照屋年之

キャスト
奥田瑛二
筒井道隆
水崎綾女
大島蓉子
坂本あきら
山城智二
前原エリ
内間敢大
外間心絢
城間祐司
普久原明
福田加奈子
古謝美佐子
鈴木Q太郎
筒井真理子

丸の内TOEI2 18:10~観客60人程/350席




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