続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「パリ13区」(2021仏/ロングライド)

《「ディーパンの闘い」「預言者」などで知られるフランスの名監督ジャック・オーディアールが、「燃ゆる女の肖像」で一躍世界から注目される監督となったセリーヌ・シアマと、新進の監督・脚本家レア・ミシウスとともに脚本を手がけ、デジタル化された現代社会を生きるミレニアル世代の男女の孤独や不安、セックス、愛について描いたドラマ。グラフィックノベル作家エイドリアン・トミネの短編集「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」に収録されている3編からストーリーの着想を得た。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。》

昨日観た「カモン カモン」に続いてこの作品もモノクロ映像の美しさが際立っていたけど、いきなりR18な出だしはさすがフランス!
からの、WEBカメラでポルノ動画を配信するカムガールという存在にもドキドキ、迷える男女の自分探しの物語として面白かった、ノラ役のノエミ・メルランのちょっとエマ・ワトソンにも似た美しさも印象的だったけど「燃ゆる女の肖像」のあのヒロインだったとわかって納得!

それにしてもすこし前に観た、パリ郊外に実在したガガーリン団地が舞台の「GAGARINE ガガーリン」や、ディオールのアトリエのあるパリのモンテーニュ通りを舞台にした「オートクチュール」でもやはり移民問題が織り込まれていて、今回はアジア系の移民が多く暮らすパリ13区でルーシー・チャン演じるエミリーが台湾系の移民、ルームシェアすることになるカミーユがアフリカ系の移民という設定でフランスの今が切り取られているのも興味深いものがあった、というか、終わってみればセクシャリティを織り込んだ手の込んだラブストーリーにもなっていて、この着地点は好きかも。

☆あらすじ☆
再開発による高層マンションやビルが並び、アジア系移民も多く暮らすなど、パリの中でも現代を象徴する13区を舞台に、都市に生きる者たちの人間関係を、洗練されたモノクロームの映像と大胆なセックスシーンとともに描き出していく。コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティに参加したことをきっかけに、元ポルノスターのカムガール(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)だと勘違いされてしまったノラは、学内の冷やかしの対象となってしまう。大学を追われたノラは、教師を辞めて不動産会社に勤めていたカミーユの同僚となるが……。
※映画.comより

キャスト
ルーシー・チャン
マキタ・サンバ
ノエミ・メルラン

監督
ジャック・オーディアール

ス6
原題  Les Olympiades

105分

R18

ヒューマントラストシネマ有楽町1 18:20〜観客4割程/161席





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