前作は何故か観逃していたので今回が初めてだったけど、前作の“愉快で愛しい仲間たち”という副題から、もっとお気楽なゲイムービーと思ったらかなりシリアスというか、ゲイを悪と決めつけて矯正しようとすることの怖いこと、洗脳シーンは「時計じかけのオレンジ」を思い出したりもしてゾワゾワ!
ゲイゲームズというのは知らなかったけど、なんでもゲイのオリンピックとして創始されたものなんだそうで、1982年にサンフランシスコで第1回大会が開催されたけど、当初は「ゲイ・オリンピック・ゲーム」という名称だったのが米国オリンピック委員会からのクレームで“オリンピック”を外して「ゲイ・ゲームズ」になったという、成り立ちからして苦難を強いられることになったことが未だに反映されているところもいろいろと考えさせられた。
それにしてもロシアのLBGTQ 事情など、実際はどうなのかはわからないけど当たらずとも遠からずなのではと思うと背筋が凍る思いというか、 この前「恋人はアンバー」を観た時に、ゲイであることを隠すことより、ゲイである自分を認められない人の方が問題でそんな人ほど、“普通”にこだわって“普通でない者”を糾弾する側に回るのではないかと思ったけど、今回もそんなことも感じてしまった。
冒頭から日本語が飛び交い、エンドロールにも日本の歌が流れて不思議に思ったらフランスと日本の合作とわかって、ゲイゲームズの開催される日本を目指すという設定にも納得、続編がまた作られるようなら今度は水球シーンとかも観たいかも。
☆あらすじ☆
4年に1度の国際大会「ゲイゲームズ」に出場するため、開催地の東京を目指して飛行機に乗り込んだシャイニー・シュリンプス。ところが乗り継ぎに失敗し、ゲイ差別が横行する国でひと晩を過ごすことに。危険だと知りながらも夜の街に繰り出した一行は大騒動に巻き込まれ、メンバーの半数以上が逮捕される事態に陥ってしまう。残されたメンバーたちは謎の美女の助けを借りて、同性愛者矯正施設に収容された仲間の救出作戦に挑むが……。
※映画.comより
キャスト
ニコラ・ゴブ
ミカエル・アビブル
ダビド・バイオ
ロマン・ランクリー
ローランド・メノウ
ジェフリー・クエット
ロマン・ブロー
フェリックス・マルティネス
ビラル・エル・アトレビー
ピエール・サミュエル
ブノワ・マレシャル
アルバン・ルノワール
ブリアナ・ギガンテ
監督
セドリック・ル・ギャロ
マキシム・ゴバール
作品データ
原題 La revanche des Crevettes Pailletees
113分
PG12
新宿武蔵野館3 17:00〜観客30人程/86席