続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「名もなき生涯」(2019米=独/ウォルト・ディズニー・ジャパン)

?【『シン・レッド・ライン』『ツリー・オブ・ライフ』などの巨匠テレンス・マリックが、初めて実在の人物を描いたヒューマンドラマ。第2次世界大戦中のオーストリアでヒトラーへの忠誠を拒み、自らの信念を貫いて殉じたひとりの農夫の生き様を、雄大な映像美と共に描く。主演を務めたのは『イングロリアス・バスターズ』のアウグスト・ディール。】

冒頭から延々と流れる美しい風景の映像にそういえばテレンス・マリック監督作品だったということを思い出して姿勢を正す思いだったというか、3年前に観た「ボヤージュ・オブ・タイム」が微妙だったので身構えてしまったけど、初めて実在の人物を描いた作品ということで、自らの信念を貫く主人公の姿に、自分ならどうするだろうと絶えず問いかけながら観てしまった。

そしてその山村の人々の暮らしぶりも丁寧に描かれていて、“名もなき生涯”というのは、主人公だけでなくその人々のことも指しているように思えた。

その風景から、アルプス越えのシーンが今でも忘れられない「サウンド・オブ・ミュージック」を思い出したり、クラシック音楽の使い方に、テレンス・マリック監督作品の中で一番好きな「天国の日々」を思い出したりと映像の記憶としても充実した時間だった。

あらすじ
オーストリアの美しい自然に囲まれた村で暮らす農夫フランツが戦場に駆り出される。しかし、彼は頑なにナチス総統ヒトラーへの忠誠を拒み、収監されてしまう。一方、フランツを励ます妻のフランチスカも、裏切り者として村人たちからつまはじきにされてしまう。


原題 A HIDDEN LIFE

175分

監督
テレンス・マリック

キャスト
アウグスト・ディール
ヴァレリー・パフナー
マリア・シモン
ブルーノ・ガンツ
マティアス・スーナールツ

TOHOシネマズシャンテ2 19:00~観客人程/202席
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