あのルキノ・ヴィスコンティの「ルートヴィヒ 神々の黄昏」とは比べようがないけど、“ドイツ映画界がその威信をかけ、20億円の制作費を費やした”というだけあって美術や衣装、ロケ地もみどころ!
「ローエングリン」に感銘を受けて崇拝するようになったというワーグナーとの関係も興味深くて、若い頃のルートヴィヒ2世役のザビン・タンブレアの不思議な魅力にも惹き付けられて、ヴィスコンティ作品とは別の意味で堪能できた。
《ドイツ連邦の統一をめぐって激しい主導権争いが繰り広げられていた19世紀半ば、類まれな美貌をもちながらも、その高い美意識と強烈な個性ゆえに周囲の支持や理解を得られず、「狂王」とまで呼ばれたルートビヒ2世の波乱の人生を描く。15歳の時に見た歌劇「ローエングリン」に感銘を受け、作曲家のワーグナーを崇拝するようになったたルートビヒは、皇太子でありながらも政治や権力に無関心で、芸術だけに熱中していた。やがて父の急死によりわずか18歳で即位したルートビヒは、戦争が迫る中でも「国民の安全に必要なのは、詩と音楽の奇跡だ」と主張し、ワーグナーを宮廷に招き入れ独自の理想を掲げるが…》
◆CAST
ザビン・タンブレア、セバスチャン・スキッパー、エドガー・セルジュ、ハンナー・ヘルツシュプルンク、トム・シリング
原題:Ludwig II
有楽町スバル座 15:40~観客4割程/270席
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