続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「この世界の片隅に」(2016/東京テアトル)

《第13回文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞したこうの史代の同名漫画を、『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督が映画化したアニメーション。昭和19年から20年の広島を舞台に、戦争で身近なものが失われていく中でも工夫を凝らしながら日々を生きていく少女の姿を描く。徹底的な考証により当時の人々や街の様子をリアルに描出する。》

これは昨年11月17日にテアトル新宿で観て以来の鑑賞だったけど、最初に観たときは少し整理できない部分があったので、2度目の今回の方がより胸に沁みたというか、日常の細やかな営みの描き方が見事で、人は大切なものを失っても満たされた思いと、自分の居場所があれば強く生きて行けるのだという思いが伝わってきて、“当たり前、普通、日常”の大切さを改めて思った。

非常時でもどことなく浮世離れしたところのあるヒロインすずを演じたのんちゃんの声にも拍手!

ただただ戦争の悲劇を描くのではなく、嫁ぎ先の家族と心を通わせながら少しずつ夫に気持ちが寄り添っていくラブストーリーにもなっているところもよかった。

公開から2ヶ月近く経つのに全く客足の落ちることもなく、悪天候の日曜夜の回に8割近い混雑に驚いたけど、まだまだ上映していて欲しいというか、絶えずどこかで上映すべき作品かも。

ストーリー
昭和19年、18歳で広島・呉に嫁いだすずは、戦争中、様々なものが欠乏していく中でも、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らしていた。しかし戦況は悪化し、日本海軍の根拠地だった呉は何度も空襲に襲われる。それでもすずは毎日を築く営みを続けていく。


130分

監督
片渕須直

出演
のん
細谷佳正
稲葉菜月
尾身美詞
小野大輔
潘めぐみ
岩井七世
牛山茂
新谷真弓
渋谷天外

T・ジョイPRINCE品川5 18:40~観客8割程/218席




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