続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「朽ちた手押し車」(1984/アークエンタテインメント)

“自分の親を殺してくれと頼む息子がどこにいますか!…2013年に他界した名優・三國連太郎の主演で1984年に製作されながら三國の主演作で唯一劇場未公開だった幻の作品で、「お蔵出し映画祭2013」でグランプリを獲得。製作から30年を経た2014年に劇場公開が実現。認知症の老父と末期患者の老母を抱えた家族の苦悩を描き、高齢化社会や尊厳死、安楽死といった問題をえぐり出した作品”


三國連太郎さんと田村高廣さんが親子役だなんてそれだけでもお宝映画なのに30年も封印されていたのは驚きだけど、今だからこそ広く共感される内容で時を得ての公開ともいえるのかも、いつか年取る若い世代にこそ観て欲しい!

認知症の老父、末期患者の老母を抱えた家族の苦悩に嫁姑の確執まで描かれていたら逃げ出したくなるところだけど、夫の両親への嫁の温かい気持に絶えず涙、姑の方も老いた夫への気持ちに愛が溢れていて涙、演じた長山藍子さん、初井言栄さんお二人もよかった。

30年前といえばまだお若かったはずの三國連太郎さんの老けメイクにも驚いたけど、撮影当時61歳といえば今の旦那より若いというか、私ともそんなに違わなかったことの方が衝撃的だったかも(^^;

《昭和57年、新潟県・親不知海岸。老人特有の痴呆がはじまっていた元漁師の安田源吾は、毎夜のように徘徊を繰り返していた。息子夫婦はそんな父に加え、不治の病で死を待つだけの母の「殺してくれ」という悲痛な声に悩まされ、安らげる時がなかった…》

三國の主演作で唯一劇場未公開だった幻の作品で、「お蔵出し映画祭2013」でグランプリを獲得。
製作から30年を経た2014年に劇場公開が実現。

◆キャスト
三國連太郎, 田村高廣, 初井言栄, 長山藍子, 誠直也

134分

丸の内TOEI 2 13:55~観客3割程/360席





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