これが実話でなければ、カート・ラッセルにジョン・マルコヴィッチが脇を固めて、マーク・ウォールバーグが大活躍の大ディザスタームービーとして楽しめるのにと思いながらも、実話だからこそのリアルさで事故に至るまでの現場の様子が殆どドキュメンタリーのように描かれていて、最初のうちは話についていけなかったりしたけど、事故が起こってからはあまりの迫力に声が出そうになってしまった。
2度と起こってはならない“世界最大級の人災”ではあるけど、利益重視で工期を急ぐあまりの手抜きや、緊急事態が起こった時に明らかになるそれぞれの人間性、権限が邪魔してさらに事態が悪化したりと、なにやら他の国の出来事とは思えないような警告も感じて背筋が凍るような思いだった、日本の企業責任者や政治家の人たちにも観てほしいかも。
あらすじ
メキシコ湾沖80キロに位置する海底油田施設。2010年4月20日、営利優先の経営陣は安全確認を怠り、その工事を強行。これにより天然ガスが引火・爆発し、施設は火の海に包まれた。施設内に閉じ込められた作業員のマイクらは必死に脱出方法を模索し……
原題 DEEPWATER HORIZON
107分
監督
ピーター・バーグ
出演
マーク・ウォールバーグ
カート・ラッセル
ジョン・マルコヴィッチ
ジーナ・ロドリゲス
ディラン・オブライエン
ケイト・ハドソン
TOHOシネマズスカラ座16:20～観客2割程/654席
