続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ヒトラーのための虐殺会議」(2022独/クロックワークス)

《第2次世界大戦時、ナチス政権が1100万人のユダヤ人絶滅政策を決定した「バンゼー会議」の全貌を、アドルフ・アイヒマンが記録した議事録に基づいて映画化。出席者たちがユダヤ人問題と大量虐殺についてまるでビジネスのように話し合う異様な光景を、ありのままに描き出す。》

タイトルからして殆ど会話劇と思ったので舞台劇調な退屈さは覚悟はしていたものの、退屈どころか、人の命を左右することなのに淡々と“問題”を片付けていくような調子で1100万人のユダヤ人絶滅政策について語られていることの恐ろしいこと!

何万、何百万、何千万の人間の命を左右するようなことがたった90分の会話で決まるなんて、これまで映像で観てきたホロコーストの様子と同じくらいというか、それ以上にゾッとする思いだった、会議に参加したメンバーのその後が気になったけど、殆どが処罰されているのがせめてもの救いかも。

この会議の2年前に日本、ドイツ、イタリアの日独伊三国同盟が結ばれていることを思うと、日本で上映されることも非常に重要だという、パンフに載っていたマッティ・ゲショネック監督のコメントにもハッとさせられる思いで、日曜日に観た「ラストエンペラー」の終盤に描かれていた中国における日本の蛮行を思い出してしまった。

62席と少ない観客席とはいえ、月曜日の昼の回から満席というのも驚き!

☆あらすじ☆
1942年1月20日正午、ベルリンのバンゼー湖畔に建つ大邸宅にナチス親衛隊と各事務次官が集められ、「ユダヤ人問題の最終的解決」を議題とする会議が開かれた。「最終的解決」はヨーロッパにいるユダヤ人を計画的に抹殺することを意味する。国家保安部代表ラインハルト・ハイドリヒを議長とする高官15名と秘書1名により、移送、強制収容、強制労働、計画的殺害などの方策が異論すら出ることなく淡々と議決され、1100万人ものユダヤ人の運命がたったの90分で決定づけられた。
※映画.comより

キャスト
フィリップ・ホフマイヤー
ヨハネス・アルマイヤー
マキシミリアン・ブリュックナー
マティアス・ブントシュー
ファビアン・ブッシュ
ジェイコブ・ディール
リリー・フィクナー
ペーター・ヨルダン
アルント・クラビッター
フレデリック・リンケマン
トーマス・ロイブル
サッシャ・ネイサン
マルクス・シュラインツアー
フレデリック・シュミット
ジーモン・シュバルツ
ラファエル・シュタホビアク
ゴーデハート・ギーズ

監督
マッティ・ゲショネック

原題 Die Wannseekonferenz

112分

G

ヒューマントラストシネマ有楽町2 14:00〜満席/62席








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