「淵に立つ」(2016日本＝仏/エレファントハウス)

《『歓待』『さようなら』の深田晃司監督が浅野忠信を主演に迎えたヒューマン・ドラマ。金属加工業を営む夫婦のもとに突然ひとりの男が現れたことから、平和だった家族の秘密があぶり出される様を描く。夫婦、家族、愛とは何かを問いかけながら、人間の心の奥に迫っていく。第69回カンヌ映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した注目作。》

浅野忠信さん演じる服役帰りの男が平和な家族の前に現れてからの不穏な様子に先を知りたい思いで引き込まれたというか、あることをきっかけに変わってしまった病的な母の様子に罪と罰の苦悩が感じられて、演じた筒井真理子さんも印象的だった。
後半どんどん説明的になってしまって、急ぎ過ぎなラストになってしまったのは残念だったかも。

ストーリー
郊外で小さな金属加工工場を営む鈴岡家は、利雄、妻の章江、10歳の娘・蛍の3人家族。ごく平凡な毎日を送っていたある日、利雄の古い知人で最近まで服役していた八坂草太郎が現れる。利雄は章江に断りを入れずに八坂を雇い入れ、自宅の空き部屋を提供する。

119分

監督
深田晃司

出演
浅野忠信
古舘寛治
筒井真理子
太賀
三浦貴大
篠川桃音
真広佳奈

有楽町スバル座 18:30～観客50人程/270席