これは、人生の黄昏を迎えた男がどのような“大いなる美”を見いだせるかという、それこそ大いなるテーマで敷居が高かったというか、出てくる人物たちもシニア年代の俳優さんたちが殆どで、同年の自分的には身につまされ過ぎて切ないところもあったけど、舞台となるローマの風景が圧巻で見ごたえがあった。
最後の方に出てくるシスターの言葉やたたずまいにも惹きつけられた。
誰にでもオススメできる映画ではないけど中東問題や都市の矛盾など深読みできるテーマも盛り込まれているので、興味あれば観て損はないかも。
《作家でジャーナリストのジェップは、華やかなセレブ生活を送りながらも虚無感を拭いきれずにいた。ある日、初恋相手の訃報を聞き、喪失感を抱いたジェップは、これまでの人生で見つけることができなかった“究極の美“を探し求めてローマの街を彷徨い歩く》
原題 LA GRANDE BELLEZZA
監督
パオロ・ソレンティーノ
出演
トニ・セルヴィッロ
カルロ・ヴェルドーネ
サブリナ・フェリッリ
ファニー・アルダン
141分
品川プリンスシネマ4 15:00～観客60人程/96席
