思い出いっぱい『整理箱』

いろんなことがありました。
あの日のこと、あの頃のこと。《エトセトラ》ですね。
思い出すまま書き出してみました。

アマゾン・ドット・コム

2007-05-02 17:54:37 | ■Weblog
アマゾン・ドット・コム

日経BP社

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■Amazonからの引用です。
■Amazon.co.jp
懐かしい物語だ。
これは、アマゾン・コムの成立から1999年末までを追った本書が情報として古い、という意味ではない。それを言えば、すべての本は脱稿と同時に古くなっていくのだから。この懐かしさはむしろ、本書の価値である。優秀な青年が、高収入をなげうって信じたビジネスに賭ける。何もないところに優れた人材が集まり、お客様第一をモットーに懸命に働き、会社は急成長、青年は時代の寵児に。示されるのは、経営者ジェフ・ベゾスのまっとうな商人(あきんど)ぶりだ。「ドット・コム」ならバラ色の未来、という話ではない。事実、アマゾン以前にもオンライン書店は存在していた。ただベゾスは、ネットで本を売ることの意味を明確に意識していたのだ。取扱商品は本でなければならなかった(その理由が書かれた2章は示唆に富む)。そして一方、ネットでは得られない、レンガ・モルタル造りの書店で本を手に取る楽しみを、彼はわかっていたからこそ、ネットだけで顧客に提供できることをつきつめた。コンピュータに精通していながらコンピュータに淫せずに済んだ。余計なグラフィックを排し、使いやすさに徹した軽いサイト。きめ細かい対応、参加型書評による親密さの創出。在庫を持たないといういかにもe-ビジネス風な方針はすぐに転換し、物流体制に力を注ぐ。ボタンダウンにノーネクタイ、ちょいオタク、というベゾス像はいまや20世紀末型経営者のシンボルとなった。倹約のため自らドアでデスクを手作りした、といった「開拓期の愉快なエピソード」にも事欠かないが、本書の終盤はショッピング・リストになる。買収、買収、買収。そして訴訟。各章末には「まとめ」がついている。「夢を追いかけること」「意志決定は大胆に行うこと」…はい、ごもっともですね、としか言いようのない大変不思議なものだが、このようなまとめをつけたがる心性の上に株価というものはあるのか、と思ったりもするのだ。(津山 吟)




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