木ノ脇道元 ブログ

フルート奏者木ノ脇道元

たまには

2012-09-24 10:42:32 | Weblog
いつも告知ばかりで、演奏が終わった後の報告をしないので、たまにはそういうものもあげてみようかと思います。

10年以上前の「掲示板」の時代にはまめに感想を投稿していてそれなりに反響もあったように思うので。

まず昨日のノマド定期#45「デュエッティー」大成功のうちに終わりました。

僕が演奏した3曲のうちのドナトーニ「FILI」は超難曲で、ずっと昔に生前のドナトーニの前で演奏する機会があったのにうまくいかず、ずっとチャンスがあったら再演したいと思っていた曲でした。

曲は特殊奏法等は一切使われておらず、拍子も最初から最後までシンプルな3拍子。しかしきわめて複雑に分割されたリズムで構築されていて、(それでも連符は全く出てこない)個人的な技量にとどまらずピアノとのアンサンブルにおいても、緻密な、神経を使う演奏が要求されています。

今回はピアノの中川君と綿密にリハーサルをしてのぞんだので、複雑なアンサンブルの難所も楽しんで演奏することが出来ました!

演奏会全体は11曲の小品で構成され、2時間半におよぶ長いものでしたが、聞いてくれた人は、それぞれの作品に異なった世界を見いだして楽しんでくれたようでした。

アンサンブルノマド次回定期演奏会は#46「近藤譲の世界」2012年2月17日です。

お楽しみに!

10月は作曲家

2012-09-19 23:22:12 | Weblog

いよいよ23日、ノマド定期#46です。
今回はアンサンブルの妙味と名人的技巧の両方が味わえる「二重奏」がテーマです。
お楽しみに。


もうひとつ、来月珍しく僕が演奏に参加しないで作曲だけで参加するコンサートが二つあるのでご紹介したいと思います。

10月12日(金)サックス大城正司さんとピアノ西川幾子さんのコンサートで僕の新曲があります。
大城さんは大学の同級生で、20年来折に触れては、演奏家同士としての共演はしてきたのですが、作曲は初めてです。
場所は代々木上原のムジカーザ。

もうひとつは先日来紹介している復興支援プロジェクト「HIBARI」に作曲した「てふてふもつれつつかげひなた」が公園通りクラシックスでの彼らのライブで取り上げられます。
10月21日(日)3時開演です。

僕としては演奏されるたびに微妙に変化していくような、作品にしたつもりなので、生演奏が楽しみであります。

アンサンブルノマド#45

2012-09-04 09:36:59 | Weblog
次回のアンサンブルノマド定期は9月23日日曜日です。
サブタイトルは「デュエッティー」



木ノ脇はドナトーニ「FILI」、ブゾッティー「Max Deutsch」タッカーニ「Richiamo da lomtano」が出番です。

今回は、すべて二重奏。

アンサンブルの最小形態にして、ソリスティックな技量も求められるプログラミングです。
「FILI」はピアノとの二重奏で、巨匠ドナトーニの美意識冴えわたる難曲にして逸品。

「Max Deutsch」はコントラバスとピッコロという、考え付きそうであまりお目にかからない組み合わせの小品。 僕自身は1994年のダルムシュタットでのクラングフォーラムウィーンによる快演が記憶に残っています。

「Richiamo da lomtano」はクラリネットとフルートの小品。

皆さんのお越しをお待ちします。