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ぼくは航空管制官攻略

2011-04-01 20:47:52 | 空の仕事、ゲーム
はじめまして。最近あるものに、すごく興味を持ちはじめました。
旅行、ビジネスなどで、みんなも利用している乗り物と言えば、数多くあげられる。
そんな中障害物なしで、高速で移動出来る《旅客機》=飛行機
旅客の利用だけでなく、海を越えて荷物を運ぶ機体《CARGO》と呼ばれるものが出ている。
また、海の救助で働く海上保安庁のヘリ、空にはたくさんの機体が飛んでいる。
ここでは、そんなたくさんの機体が空を飛ぶ中で、何が行われているのかが分かる、ゲーム紹介していきます。


ゲームを紹介する前に、{管制官}と言う言葉を耳にしたことはあるだろうか?
空港内の一部の施設である。航空ファンならご存知でしょう。航空ファン以外の人ならなかなか聞きなれない言葉だと思います。時々航空機に何か問題が起きた場合なら、ニュースで大きく取り上げられたりしますが、一般的にはなかなか取りあげられなく、知らない人も多いのでは?

ここから本題に入ります。
航空機は、自由気ままに、目的地まで一直線で飛んでいるのでは、ありません。
自動車と同じく道筋があります。道筋と言っても実際に眼で見えるかと言えば、そうではありません。道筋をレーダーに表し飛行していきます。あらかじめ決められたルートがあり、そのルートに従って飛行します。
航空機は、ご存知の通り長いです。ですので、パイロットは当然前方しか見えなく後ろ側がまったく見えません。当然の事ながら、機体の横など全くと言って良いほど無視界になります。
また、航空機は新幹線の速度を上回る離陸時300キロ以上、巡航速度700キロを超えるスピードで飛行する。これを考えると、空上空で航空機同士が衝突する可能性も。目視してからの対応では、間に合わない。
また、滑走路を離陸する際、パイロットの判断で滑走路に入ったとしよう。着陸しようとする機体があった場合どうだろう。先ほどあげた離陸時は、約300キロこの速度に到達するまで、時間をようする。着陸機は、荷物、乗客重量によって変わるらしいが、140ノット(時速260キロ)です。
速度については、知識があまりないので、間違っていたら指摘してください。
これを考えると、ニアミス(航空機同士衝突)の可能性も。
また、天候によって雲厚さも変わる。
雲が厚ければ、当然お互いの航空機が見えない。
左右の確認は、パイロットから可能であるが、この状況で(まだ着陸機が見えないから大丈夫だろう)の判断で入ってしまうと、突然雲を抜けて来た、着陸機を確認しても、もう遅い。
これを考慮すると、パイロットの判断だけでは、運用するのは困難だ。
なので、パイロットでは判断しきれない所を、判断するのが航空管制官である。
航空管制官は、パイロットの無視界状態の所を目となり、安全かつ的確な飛行経路を、無線を使いパイロットに指示して行く業務に携わる仕事です。


↑ちなみに航空管制官が、常駐しているのが、このタワー型の建物。写真は、羽田の新しい官制塔です。高さは世界で3番目という事です。

↑管制官内部→
ほとんどの人が、ヘッドホンマイクをつけて、周りを見渡している。
デスクの上には、複数のパソコンが置いてあります。外観を見ると、360°ガラス張りになっています。空港敷地内を全て見渡せる高さになっているようです。
航空機に着陸指示を出したら、双眼鏡を使い航空機の位置を目視で確認する場合があります。

さて、管制官と一言で言っていますが、たくさんの人が常駐し、役割がそれぞれあります。
《デリバリー》《グラウンド》《タワー》《ディパーチャー》《アプローチ》と分かれています。
まず、《ディパーチャー》は、出発5分前にパイロットから交信が入ります。
この交信では、目的地空港、離陸経路、気圧、巡航高度、など離陸に関して必要な事項を確認し合います。出発する航空機のパイロットはあらかじめ、フライトプラン(飛行計画書)が決められており、それを確認していきます。
次にグラウンドです。グランドは、航空機は自動車のように、自力でバックする機能はないです。
ですので、専用の車両を使い牽引しバックするようになります。その前に、どの方向に機体をバックさせるか決めなくては、ならないのでここで、ここでグラウンドがどの方向にバックさせるのか、決めていきます。


画像の航空機の前にある車両がバックするときに使う、車両です。
通常バックする方向は機体の前方が、離陸しようとする滑走路に、向かうようにバックさせるのが基本ですが、他機の込み具合によって、全然反対の方向に機種が向く場合があります。
プッシュバックが完了しても、まだ《グラウンド》の担当はあります。
次に、離陸する滑走路までの道のり指示です。滑走路に向かうまでも、たくさんの機体が行き来しているので、パイロットの判断だけでは、詰まってしまう場合があります。のでここでも《グラウンド》との交信がいります。大きい空港になると、滑走路までの道のりが複雑です。ちなみに滑走路までの道を、誘導路といいます。また滑走路まで機体を移動させる事を、タクシーと言います。
《グラウンド》は、パイロットに対して、滑走路までの道筋をその場で、いっぺんに指示していきます。どういう事かと言うと、曲がり角まで来たら、次はそこを曲がりなさいとポイントポイントでは、指示をしません。ですので、航空機が走る前に、全てどこで曲がるかを指示して、パイロットは走り出します。
滑走路付近に到達すると、《グラウンド》は『周波数●●でセットし、タワーと交信してください。』とパイロットに指示します。〔周波数とはラジオのチャンネルと思ってください。〕各空港また各役割によって周波数は、違います。
さてここから、《グランド》から、《タワー》へ役割が変更されます。
なお、この役割が切り替わりの部分を、ハンドオフと言われています。
《タワー》は、離陸、着陸の許可を航空機に出して行く担当です。
どの役割も大変ですが、空港内の管制で一番大変な管制でしょう。
着陸する機体があるのに、そのまま離陸の許可を出してしまうと…終わりです(汗)
離陸に間に合うだろうと言う判断も危険を伴います。
きちんと確実に、間に合うと言う判断が必要です。
問題がなければ、「離陸してください。」と指示が出ます。
ただ、同時に離陸する機体がある場合、2番目の機体はセパレーション(航空機同士間隔)を取らないとなりません。一機目の機体は普通に離陸、指示は出来るのですが、二機目はすぐに離陸の指示は出せません。一機目が完全に離陸して、ある程度距離が離れれば、ようやく二機目に、離陸指示を出せるようになります。
一番注意が必要なのは、着陸機がある場合です。着陸機がある場合離陸機は、滑走路の中には入っていけないので、《タワー》は離陸しようとする機体に「滑走路手前で待機してください」と指示がでます。《タワー》は着陸機が、滑走路に完全に接地したのを確認して、離陸する航空機に対して、「滑走路上で待機」の指示が出せます。
※これは、離陸の意味ではありません。滑走路に入り離陸位置で、待機してくださいとの事です。
着陸機が、滑走路から離脱した時点で、ようやく離陸待ちの機体に、「離陸してください」と許可を出せるようになる。

画像地上にいる奥の機体が、離陸待ち(汗)これは判断を誤れば、大惨事に。忙しい空港になれば、止まっている機体はこれだけでは、ありません。3機、4機となる事も。
定刻10分、20分遅れはほとんどこれで、取られてしまいます。気象関係だけで遅れるとはあり得ません。2機目が離陸したから、続けて3機、4機続けて離陸と言う事には、行きません。その間にもどんどん着陸機が入ってしまう事も。優先順位は、基本は着陸機から!
さて、離陸した機体は新たに《ディパーチャ》にハンドオフされます。
《ディパーチャ》とは、安定した巡航まで到達するまでの指示です。
高度上げ方の指示、飛行高度制限、機種方位○度に向け飛行しなさい。などの指示など。多数旋回しながら飛行していきます。
巡航高度に到達した機体は、どんどん空港管制圏内を離れて行きます。
今度は、日本内の上空は主に、那覇、福岡、東京、札幌と別れています。
空港官制圏を離れた機体は、航空交通管制ACCへハンドオフされる。那覇周辺を飛行している場合は、那覇航空交通管制、福岡付近は、福岡航空交通管制、東京付近は東京航空交通管制、札幌付近は、札幌航空交通管制とそれぞれ、交信しなくてはならない。
これは、空港施設の管制とは、異なり全ての航空機がどの位置、速度、高度などがレーダーで一目瞭然である。ここでも、高度制限指示、空港までのレーダ誘導、他機がある機体へ近づいていたら、上昇、下降の指示を出す。
ACCから、降り立つ空港に近づくと空港施設管制の《アプローチ》へハンドオフされる。
《アプローチ》は、使用滑走路の指示、高度下降指示、機首方位を指示する。
《アプローチ》から次に、滑走路付近に近づくと、《タワー》へハンドオフされる。着陸の指示もそうだが、スピードの指示が出される。問題がなければ「着陸許可」の指示が出て着陸出来る。
滑走路上で突然何か問題があり、滑走路を閉鎖せざるおえない状況もある。
そんな時は、ゴーアラウンド〔着陸復航〕の指示を出さなくてはならない。
《※豆知識※》必ず、着陸機、離陸機は風を考慮しなくてはならない。向かい風で滑走路使用
強風で、逆向きの風で着陸しても、滑走路からオーバーランしてしまう場合あります。
一番の原因は揚力に、影響を与えてしまいます。

着陸し、速度がある程度さがれば《タワー》から、×《グラウンド》正グランドへハンドオフ、〇グランド グラウンド※指摘いただきましたので、変えさせていただきます。の指示で到着スポット(降り口ゲート)までの道のりを誘導。
とまあ、間に色々あげてしまいましたが、流れ的なものは分かっていただけたでしょうか?
ちなみに、航空管制官とパイロットの交信は全て英語です。
書くと長くなるので、あえて書きませんが、数字に一部普通の英語の発音と異なる場合もあります。アルファベットも読み方は違います。例A→アルファ、B→ブラボー、C→チャーリー。