イギリス ロンドン２ 大英博物館

2日目は大英博物館。
10時のオープンに間に合うように、
ホテルからてくてくと歩いて行きました。


ご存じの方も多いと思いますが、大英博物館は入場料が無料です。
あれだけの博物館の運営にはかなりの費用がかかると思うんだけど
それを国庫や寄付でまかなっているのがすごい。



大英博物館のエジプトコレクションは本当に素晴らしかった。
ルーブルもメトロポリタンも立派なエジプト展示があるけど、
私は大英博物館のコレクションが一番好きでした。
エジプト展示を中心に紹介しますね！





何と言っても古代エジプト研究の基礎となった
ロゼッタストーンを保有していることが大きいですね。
◆ロゼッタストーン


ナポレオンがエジプト遠征の際にエジプトで発見して
持ち帰ったものです。
象形文字を初めて解読したのはフランス人のシャンポリオン。
シャンポリオンはロゼッタストーンに描かれたギリシャ文字、
民衆文字、象形文字をそれぞれ照らし合わせて、
それまで謎の文字だった象形文字の解読に成功しました。
ちなみにシャンポリオンは10ヶ国語以上を操ったそうです。
シャンポリオンについては、高校の英語の授業で習った覚えがあります。


◆ラムセス２世の巨像


19王朝の王で、アブシンベル神殿やカルナック神殿等
エジプト国内に巨大建築を多く作った人です。
カイロ博物館にはミイラがあります。


地味な展示でしたけど、
◆スフィンクスのあごヒゲの部分や、


◆ギザの大ピラミッドの一部もありました。



それからエジプトコレクションで目立っていたのは
◆ミイラ室


ミイラ室は大英博物館イチの大賑わいでした！！！
みんな、ミイラ好きなんですね…。


ミイラは写真を撮るといつも不気味に映るので
アップでの写真はほとんど撮ってませんが、
ミイラ室はすっごく面白かった♪


ミイラには誰もがなれたわけではありません。
当時、社会的な身分の高い人だけだったはず。
彼らは、数千年後にこうして自分の遺体が博物館に
展示されることになるとは想像もしていなかったでしょう。
お金持ちは墓を暴かれ埋葬品を強奪され博物館に展示され、
平民は墓の存在を後世に知られることもなく安らかにどこかで
眠ることができている。
…なんて皮肉。



◆カノポス壷


ミイラを作る時は遺骸の腐敗を防ぐために脳みそや内臓などを
全て体内から取り除きます。
取り除いた後、肝臓、肺、腸、胃の４つはそれぞれ壷に入れて
墓にミイラと一緒に埋葬されます。
これがカノポス壺。
カノポス壺は４つで一組で、それぞれどの壺にどの臓器を
入れるのかまで決められています。
死者が復活するためには臓器も必要なので、
こうして大切に保管されているのです。


いつか、エジプトのカイロ博物館にも行きたいなぁ。
私が古代エジプトファンになったきっかけは
小学校の図書館で借りたツタンカーメン王墓の発掘記でした。
その頃は本気でエジプト考古学者になりたかったんですけどね（笑）


その他、心に残った展示物をいくつか紹介


◆ナポレオンのデスマスク




◆クリスタルのドクロ


メキシコの古代文明の謎の水晶ドクロと言われ、
ＴＶ番組の「世界！ふしぎ発見」などでも、
とても神秘的な紹介がされていたこのドクロ。
わー、これだーと感動しながら展示物の横の説明を読んでみると、
最近これが古代に作られたものではないことが判明した、と書かれてました。

以前からそういう学術論争があったのは知っていたけど、
最新の顕微鏡で観察した結果、科学的に決着がついたようです。
ちょっと拍子ぬけ。


◆ギリシアの壺（？）


その昔大英博物館を訪れた人が粉々に砕いた壺なのだとか。
確かによく見ると細かい破片を接合した跡が見えます。
よくぞここまで復元できました。
大英博物館のスタッフ、お見事！！！！


閉館までみっちりと堪能しました。
本当はこの日にシャーロックホームズ博物館にも行きたかったんだけど、
大英博物館の見どころの多さにあきらめざるを得なかった。
もしいつかまたロンドンに来る機会があれば、
ホームズ博物館はリベンジするぞ