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精子提供ボランティア@南東北

宮城、福島、山形を中心に第三者からの精子提供を希望する方に協力しております。ひとこと日記を中心にアップします。

提供実績2021年1月

2021年01月31日 | 活動実績
提供実績2021年1月
◎面談 1
◎提供 2件


今月の提供実績は以上です。
緊急事態宣言発令中ですが、感染対策をしながら提供を継続しております。

その他過去の実績についてはホームページをご参照ください。

精子提供ボランティア@南東北・仙台
https://peraichi.com/landing_pages/view/spdntohoku

AIDと個人間精子提供の問題に対する報道に望むこと

2021年01月16日 | 提供活動について
1/14の日経の朝刊でAIDの実施件数減少と個人間精子提供のリスクについての記事が掲載されていました。
内容や結論は過去にあった報道と大差ありませんでした。

AIDがドナー不足で実施件数が減少している影響で、ネットやSNS上の提供者に頼らざるをえない人たちがいる。しかし個人間提供は犯罪や感染症のリスクが伴う。ルール作りが求められる、という内容でした。

第三者生殖医療による親子関係の特例法についての言及もなく、刺激的な内容をただ出しただけでワイドショーと何ら変わらない報道の仕方だなという印象を受けました。

今後の報道にあたってはさらに議論の進展がほしいと感じます。

特に、AID実施機関のドナー募集方法に問題はないのかという点です。
・ドナー候補者は医大生や不妊治療に成功した夫婦の男性などごく限られた人にしか声がかからず一般からの応募では受け付けていなかった。そのやり方に問題はないのか。
・子の出自を知る権利のためにドナーが激減したことを受けて、ドナー受け入れの間口を広げたりドナー不足解消に向けた改善を行ったのか。行っていないのならばそれはなぜか。
・多くのAID実施機関が一般からドナー募集をやっていない(やっているとしてもその情報にアクセスしにくい)のはなぜか?
・生殖医療における親子関係の特例法の成立により、精子提供に同意した夫は父親になることを拒むことができないと定められた。このことによりドナーが子から認知請求を受けるリスクは下がると思われるが、ドナーの数に変化はあったか。またはドナーを辞退する人は減ったか。

ドナーが減少してAIDを受けたい人が受けられない現状に対して、AIDを実施する側やルール作りをした学会が改善策をどのように講じてきたのか明らかにする必要があると思います。

最早、ネット上の精子提供者ばかりを悪者扱い(実際悪者もいるが)している段階は過ぎています。


精子提供マッチング掲示板に投稿して約2年半経過した結果

2021年01月13日 | 提供活動について
精子提供マッチングサイトに登録して本当に依頼がくるのかの検証記事 第二弾です。

今回はこちらです。

精子提供マッチング掲示板

*2022年4月現在、当該サイトはアクセスできない状況になっており、閉鎖された可能性があります。



精子提供を受けたい人、ドナーになりたい人向けそれぞれ都道府県別に掲示板があります。
掲示板自体はシンプルで書き込み必須項目もなく「提供します」だけの短文やドナーになりたい理由から身体的特徴に至るまで長文で書き込むこともできます。
連絡手段は依頼者、ドナーの直接の連絡先を交換する必要があります。

私はこのサイトを見つけて提供可能な活動範囲の県の掲示板にひたすら書き込みを行いました。
ドナーの特徴などの自己紹介とメールアドレス、ホームページのリンクを添えて書き込みしました。
書き込んだのは宮城県、福島県、山形県、栃木県、岩手県その他です。

それから約2年半が経過し、掲示板を通して問合せや実際の提供ができたのか、といいますと、、、




できました。




2018年に活動を開始して最初に提供させていただいたのは、
何を隠そう、この掲示板を見て連絡をくださった方です。


2018年と、ドナー志望者が爆発的に増えた今では状況が異なるのは確かですが、
掲示板への書き込みによって依頼がくる可能性は十分にあります。

私が掲示板に書き込んだ内容は、

・年齢(年代)
・血液型
・学歴
・妊娠実績
・メールアドレス
・ホームページ、ブログのURL
・TwitterのID

などです。
掲示板はとっかかりとして、ホームページやブログでドナーのプロフィール、検査結果、提供方法や流れ、費用などについて詳細な情報に依頼者がアクセスできるように手を尽くしました。

(ヒマなのか?とかツッコミが入りそうですが、ここまで打ち込むほど私にとってこの活動は性に合っていたようです。)

以上のようにドナーの情報や提供に関する詳細な情報にアクセスできるよう努力したのが提供実績にある程度効果があったのだと分析しています。

「私でよければ提供します。」とか自己紹介や連絡先の明記もない書き込みには依頼がくるとは到底思えませんので、
最低限、自分がどのような人物で連絡するにはどうすればいいかを記載し、ホームページまで作れとはいいませんが、自分なりに提供に当たって必要な情報を書き込むと依頼がいずれくるかもしれません。


Ton Bebeの私のドナーページにはホームページのリンクは貼っていないので、貼っていれば少し違う結果になっていたかもしれません。

いずれにしろ、高スペックでない限り、ネット上の怪しい人物に提供を依頼するまでに至るには依頼者にとって大きな勇気が必要です。
ドナー志望者は、真摯な姿勢とそれ相応の情報提供が必要であると思います。


【まとめ】
掲示板から依頼がくる可能性はあるけど、ドナーにふさわしい努力が必要!

Ton Bebe に登録して1年半経過した結果

2021年01月11日 | 提供活動について
精子提供マッチングサービスTon Bebe

精子提供を受けたい人と提供したいドナーとをマッチングするインターネット上のサービスTon Bebeは2019年夏に開設されました。
ドナーの登録は無料ですが、精液検査及び性感染症検査の実施状況の審査に手数料がかかる仕組みです。
私も開設されて間もなく登録しました。ただし、個人情報の扱いに不安があったため、精液検査及び性感染症検査結果の登録はしておりません。
その状態で1年半以上が経過した結果を公表したいと思います。

問合せ
提供実績

ともにゼロ、、、



ゼロでした。



30代半ば、地方在住、低身長、一重
など、スペックの問題や、検査結果の登録をしていないのが大きな要因であると思いますが、
問合せの1つすらないのが現実です。

これからドナー登録しようとしている高スペック以外の方、そうそううまい話はありません。
1歳でも若いうちから始める(40すぎて登録してては遅い!)、プロフィールを工夫する、検査を受ける、以上をやった上で地道に待つしかありません。
もしくはマッチングサイトに頼らず、サイトやブログを立ち上げて自分を表現していく努力が必要になります。



シリンジ法キット事情2021上半期

2021年01月05日 | シリンジ法
ストレスフリーな妊活方法として近年ポピュラーになってきたシリンジ法ですが、
専用キットを使うかシリンジ本体やスポイトを使うかは人それぞれです。
2020年は国内メーカーから販売されるシリンジ法キットに動きがありました。
本記事では2021年1月時点でのシリンジ法キットのラインナップについてまとめたいと思います。


販売元 オンリースタイル
価格 7900円※割引により変動あり
セット数 20回分
単価 約400円
カテーテル長 6cm
購入方法 オンライン通販のみ
特徴 現在最もポピュラーな商品。一時模倣品が出回ったときは5000円程度まで値下げされていたため、Seed Inの登場で今後の価格変動や販売ロットの多様化に注目したい。

販売元 相模ゴム
価格 9000円(実勢価格)
セット数 3回分
単価 約3000円
カテーテル長 11cm
購入方法 オンライン通販のみ?

特徴 カテーテル部分が最も長く、膣に馴染むように表面加工がされたり、精液逆流防止のためカテーテル先端がやや太くなっている。採取カップが精液を吸い上げやすく工夫されている。1回当りの費用が大きいため使用する人は多くない印象。

(3)Seed In
販売元 TENGAヘルスケア
価格 1回セット1430円、3回セット3300円
セット数 1回または3回
単価 1100円~
カテーテル長 8cm
購入方法 オンライン通販、TENGASTORETOKYO(有楽町阪急メンズ館)、コンドマニア渋谷店・原宿店

特徴 2020年冬に発売開始された商品。形状はプレメントシリンジとタイミングエイドの間を取ったようなイメージ。カテーテルとシリンジが連結された状態でパッケージされていて衛生的。単価はプレメントシリンジに劣るが、1回単位から購入できるため最も手が出しやすい。



(4)meeta
販売元 パスクリエイト
価格 3回セット2970円、10回セット5478円
セット数 3回または10回
単価 約550円~1000円
挿入部長さ 7cm
購入方法 オンライン通販

特徴 SEED INよりも少し早めに販売開始されたタンポンのアプリケーター(ブラスチック部)のような形状のキットです。挿入部分がカテーテルのように柔らかくはないが角がなく膣や子宮口を傷つける心配が少ない。採取しやすく注ぎやすい採取カップやシリンジ用のスタンドが付属しており慣れると便利かも。3回セットではややSEED INよりもお安い。10回セットで約5000円はプレメントシリンジを意識したのか絶妙な価格設定。




◎まとめ
Seed Inやmeetaの登場により、2021年は各メーカーの競争がより激しくなるのではないかと予想しています。
ただし、現状1回あたりの価格が400円以上で、シリンジ本体やスポイトの単価と比べると雲泥の差があります。シリンジ自体は安価なので専用キットはカテーテルにお金を払っているようなものです。

医療用や赤ちゃん用、ペット用、ホビー用のシリンジやスポイトを消毒して直接挿入して使うことも全く悪いことではありません。

ぜひ各商品を比較検討しながらシリンジ法を進めていただければと思います。