今だから

♪今だから お軽
♪あの磯野 フネの眩しさ
♪せつないくらい 炊きついたのは
♪伊佐坂の横で見ていたせい

松任谷由実、財津和夫、小田和正『今だから』より（嘘）

てなワケで、今だから不二家の製品が食べたい！！！

確かに、杜撰な会社の体質は褒められたものではないし、隠蔽だけでなく、暗黙の了解で会社ぐるみで賞味期限切れ製品を使用していたのは許されることではないだろう。

けどね、３秒ルール（実際は３秒だった試しがない）で落としたお菓子を食べたり、ポケットの中のドロ混じりのチョコを食べて育った世代としては、
「たった一日くらい賞味期限が切れたって、死にゃしねぇだろ？」
ってのが本音でね。

第一、学生時代の金のない時などは、仕送りまでの３日間晩飯を『サッポロ一番しょうゆ味』１個で凌いだこともある。
（しかもそのサッポロ一番も、コーラの空き瓶７個でゲットだぜぃぇぃぇぃ～♪）
この時はガスも止まってた（笑）から煮ることもできず、乾麺を1/3に折り粉末スープを振りかけて食べたっけ。
はたまた、本当に進退窮まった時は、わざと腐った牛乳を飲んで下痢を起こし、２日間何も食わなかったこともあるぐらい。
嗚呼、貧乏時代。。。

で、その反省を活かし、バイトは物が食べられるところにしようと思い立ち、ホカ弁と松屋のバイトをかけもちした。
何と言う学習能力。まあ、おかげで、バイト先で彼女ができるなんて幸運はなかったけどよ！

つかさ、知らぬが仏とは良く言ったもので、オレのバイト先でも味噌汁の寸胴に洗剤入れちゃったり、居酒屋でバイトしてた友人からは「厨房は見せられたもんじゃない」って聞かされてたりしたから、どうせ世間にはまともな食いモンを出す店なんてありゃしないって思ってたしね。
さすがに砒素が混入されていたり、散弾が混じってたりしたらヤバイとは思うけど、ちょっとやそっとのことじゃ人間死にゃしねぇっての！
むしろ、それぐらいのバイキンを持ってた方が、たくましく生きられるってもんだ。

嗚呼、不二家のドーナツ食いてぇなぁ～。

そうそう、ガキの頃、近所にミヤタという駄菓子屋があってね。この店は、駄菓子が無造作に積み上げられていて、店というよりは掘っ立て小屋で、見るからに不衛生だったよ。
当然、その店に子供が通うのを親たちは眉をしかめて見てたわけだが、子供というものは店の景観よりも何が売っているかを重要視してたので、親に何を言われてもその店に行くのを止めなかった。
ある日のこと
「お好み焼きもあるから、食べる？」
ってミヤタのババアが言うのね。
当時はお好み焼きなんて滅多に食べられなかったし、値段は破格の５０円と聞いたら子供なら飛びつくでしょ？
で、食べたら、これが結構美味かった。
まあ、当然保健所に認可されてるワケでも何でもなかったから、そのうち親ドモのチクリでミヤタは閉店しちゃったけど、今思うと、あんなゴミタメみたいな場所でもオレたちにとってはパラダイスだったよ。

ちなみに、ミヤタのババアはいつも半裸だったから、しわくちゃオッパイをいつも露出させててさ、子供心に
「綺麗なオッパイもいつかはしわくちゃ」
という栄枯盛衰をそこで学んだと言っても過言ではない。

嘘だけどよ！


（お終い）