デュプリーズ、1975年の7インチ。60年代前半から活躍する白人ドゥワップ/ロックンロール出身のヴォーカル・グループが、時代に乗ってフィリー/ディスコ・サウンドに挑んだレコード。ボビー・マーチンのプロデュースです。いかにも1975年なフィリー・サウンド、ポップな歌とか曲とかDJプレイにはちょっと恥ずかしい、というか今の時代のディスコブギー的にはプレイリストに入ることは無いでしょう。でありながら取り上げるのは、ディスコ史としては結構重要なレコードだったりするから。このシングル、7インチがプロモ盤と通常レギュラー盤、そして12インチの三種類出てまして、プロモと12インチはロング・バージョンが収録されています。写真はその4分超えるロング・バージョン、のはずが短いバージョンの写真だった…まあいいや。で、どちらもディスコDJ用に制作され配られたレコード。ディスコフロア用のロング・バージョンということです。さらに、そのロング・バージョンは、今いうところのエディットされたもので、いかにもな切り貼り箇所が分かり時代を感じつつ、正規のリリースのエディットものの先駆けレコードとして重要視して良いでしょう。ディスコ用レコードは、インストとヴォーカルのカップリング、パート1と2、ロング・バージョンの12インチへ、移り変わる姿を眺めても面白いものです。