Soul 虎の穴

funn

前回取り上げた曲はスクール・デイズ、そこで思い出して同名異曲を取り上げてみます。ディスコラップではありません。スタイルはディスコブギーでありますが、昨今の呼び方ならば、例えばデム・ファンク言うところのブギーファンクという感じです。シンセ・ベースがうにょうにょ、うわものシンセ、バンドスタイルの歌もなかなかナイスです。ヴォーカル・サイドとインスト・サイドでリリースされ、前投稿と同じ1981年に7インチと12インチで出されています。グループ唯一の録音となります。蛇足ですがスパイク・リーの映画「スクール・デイズ」は1988年公開、「ドゥ・ザ・ライトシング」の前の作品として知られる学園ものです。
では、この取り上げたレーベル写真のFUNN について少し書いておきます。このグループは、曲のライターであるデンジル・ミラーがグループの中心であるようです。この人、discogsを参照したらあらびっくり、クリエイティブ・ファンク(Creative Funk)と DMX Afair のメンバーだと。クリエイティブ・ファンクは思い入れある人も多いでしょう。その名の通りファンク、特にドラム・ブレイクが秀逸な曲やら歌ものでも優れ、70年代ソウル好きなソウルファンにはベーシックなグループであります。また DMXアフェアは個人的に思い入れありまして、1985年唯一のシングルはモダンソウルのクラシックだと長年愛聴しとります。80年代半ばの録音があまり好きではない私でも聴ける、良い意味のインディソウル的なミディアムナンバーです。それから付け加えると、レーベル自体が集め応えあるインディペンデント・レーベルでして、ダイアン・ジェンキンス、ライムライツ等のソウル・クラシックスからオールドスクール・ヒップホップなど、また80年代後半にCFMとレーベル名をシンプルにしてからの12インチなどは内容云々抜きにインディソウルを集める最初に通る録音群でもあったりします。クリエイティブ・ファンクの地元はニューヨークはクイーンズ、この地域の70年代から90年代のソウル・シーンの一面を映していたのは間違いありません。取り上げたFunnもこのあたりのグループと考えています。またデンジル・ミラーはソングライターとしてノナ・ヘンドリックスやエディ・ハリスやら様々と携わっています。その辺も考えるとなかなか奥深いところですね。こんなこと思考してしまうのもソウル・ファンならではの醍醐味と勝手に解釈しとります。あちこちに話は飛んでますが、挙げた7インチなんて入手は簡単、価格は暴落、買い時なので幅広く面白くガンガン集めてもらいたいものです。
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