勘の論証

日記です。

血圧3(白衣高血圧と仮面高血圧)

2007-10-25 17:42:21 | 相場と健康

精神状態で血圧が変化する現象そのものは医学業界でも認識はされているようです。

白衣高血圧仮面高血圧などと呼ばれています。認識はされているようですが、あまり重要視はされていないようです。入院中の血圧測定の方法も看護婦によってまちまちでした。私の場合、座っている場合と寝ている場合で10以上変化する場合があるのですが、態勢の違いを記録している様子はありませんでした。(病院によってはしているところもあるかもしれませんが。)にもかかわらず担当医は上120下80を基準に高いとか低いとかいっているのですから、つまりは適当なんだとおもいます。

それはともかく、科学史的な観点からは、100~200年程昔の物理学を基礎に据えている現代医学が、なんらかの変化の原因をすべて物質の変化に還元したがるのも無理のないことだとはいえます。ちなみに経済学も同じです。

1927年にハイゼンベルグが不確定性原理を提唱していますが、これの解釈を巡る論争が20世紀の理論物理学の一つのテーマでした。それ以降、観測問題の解釈などを巡って、現象の個別性や一回性を評価しなおす研究もあります。違う現象を同じ現象だと見なすことによって成立する統計学的な考え方を見直すことでしか、それらの問題を整合的に解釈することはできないのではないかと思います。

20世紀は科学の時代でもありましたが、この時代の科学は「目に見えるモノ」だけを信用する一方で、「目に見えたモノは何でも信用する」けれども「目に見えないものは認め(たく)ない」という、偏った精神が幅をきかせてきたようにも思えます。「視覚化」がキーワードで、プレゼンテーションがもてはやされるのも、「視覚化」されたものは簡単に信じてしまうという現代人のメンタリティが影響してると思います。

そして、見えないモノを視覚化する際に使われる代表的なものが「数値」です。電磁波は見えませんが、測定器で数値として表現されています。(ちなみに血圧も同様です。)ところで、世の中には電磁波過敏症なるものが存在してます。敏感な人間の感覚は電磁波を捉えることは可能なのですが、これを認めない人は感覚が鈍いのですから、わかれといってもわからないのは仕方のないことです。