ウィンドチャイム ジュピター

「ウィンドチャイム」を日本風に呼べば、風鈴といったところでしょうか。

風が吹くと、下についている部分が揺れて、6本の管の間にある木製の円盤が管に触れて音が鳴るしかけになっています。
手でひもをちょっと引くと円盤が振れて、

「ごーん…ごーん…」もしくは「カロン、コロン…」

どこかの寺院の鐘の音のような低い音が長く続きます。
木星は、太陽系で一番大きな惑星。その名前がついてるだけあって、おごそかな響きです。
円盤が、長さの異なる管を巡りながらそれぞれ違う高さの音を奏でて循環していきます。
いつまでも響いていてほしいような落ち着いた心地よさです。




ジュピターとヴィーナス

ジュピターの全長は約160cm、一番長い管で106cmあります。
右のヴィーナスが全長約40cmですから、いかに大きいがわかります。

1968年に発表された、A.M.モルチャノフという科学者の説によると、
太陽系は全体として調和した共鳴構造を持っており、木星が指揮者の役割を演じているとされています。（『星たちのダンス』ジョン・マルティノー 著 　青木薫 訳）
また、ジュピター（Jupiter）は、ローマ神話の神である「ユピテル」の英語名であり、ギリシャ神話の主神「ゼウス」にあたります。

400年前にガリレオ・ガリレイが望遠鏡を向けた木星は、現在夜明け前の南東の空に明るく輝いています。