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佛の教え 識について

2017-03-26 10:15:08 | 仏縁

     識について

   大乗入楞伽経(だいじょうにゅうりょうがきょう)巻第七偈頌品(げじゅぽん)十の二

 

 諸々の果報を変起するを、諸識及び意と言う

 意は頼耶より生じ、識は末那に依って起る

 頼耶の諸心を起こすは、海の波浪を起すが如し

 習気を以て因と為し、縁に随って生起す

 刹那の相の鈎鎖は、自心の境界とを取りて

 種種の諸々の形相とし、意根等の識生ず

 無始の悪習に由り、外境に似て生ずれども

 所見は唯自心のみ、外道の了する処に非ず

 彼を因として彼を縁じ、而して余識を生ず

 是故に諸見を起こして生死に流転す

 諸法は幻夢、水月、焔、乾城の如し

 当に知るべし。一切の法は唯是れ自らの分別なり

 正智は真如に依って、諸々の三昧を起こす

 如幻首領厳、是の如き等の差別

 諸地に入ることを得て、自在及び神通なり

 如幻の智を成就すれば、諸佛其の頂に灌ぎたまう

 世間の虚妄なるを見、是時心は依を転じて

 歓喜地諸地、及び佛智を獲得す。

 既に転依を得已れば、衆色の摩尼の如く

 諸々の衆生を利益せんと、応現すること水月の如し

 有無の見、及び倶不倶を捨離し

 二乗の行を越え、亦第七地を超ゆ

 自ら内に法を現證して、応に説くべし、是れ大乗なりと

 解脱の法門を説き、兎角、摩尼の如く

 分別を捨離して、死及び遷滅を離る

 教は理に由るが故に成り、理は教に由るが故に顕れる

 当に此の教理に依りて、更に余の分別をすること勿るべし。