なにかと「~~の日」ってのが多いボリビアだけど(fiesta好きの国民性によるものと思う)、
昨日、今日と3月18日・19日はボリビアの父の日だった。
いやーてか、日本だけじゃなくて世界どこにでもあるのね、父の日って。
(日本が戦後輸入した文化である可能性は高い。)
それとホントはね、2日間じゃなくて、一日だけのはずらしい。
それで「ねえねえ、どっちが本当の父の日なの?」と聞いたところ、
子供たちは、「・・・どっちだろう。まあそんなのカンケーネーさ。」と言っていた。
(いつか昔に消えた芸人を思い出した。)
細かいことは気にしない、大雑把なラテンアメリカらしさが滲み出た回答。
ここまでテキトーなのはボリビアくらいかもしれないけど。
いつも働いてる施設(ここの話もいつかしよう。)の子供たちが通う小学校でも、
父兄を招いたちょっとしたイベントがあった。
前日子供たちに「オレたちも出し物するからタツヤも見に来てよ!!タツヤはオレたちのパパだから!」とせがまれたため、
唯一のアジア人で逆に自分が見世物になることを承知で、小学校に行ってみた。
「9時ピッタリに来ないと見逃しちゃうぞー。」なんて子供たちにとってもかわいく言われていたが、ここはボリビア。
彼らはボリビア人。日本人にとっては、時間にルーズ極まりない人種なのである。
どうせ時間通りに始まるはずがないとふみ、
9時半頃にいちおう"遅れちゃった、てへっ。"的なオーラをかもし出し到着してみたが、
案の定始まるどころか、まだ準備中で、授業してるクラスもあった。
・・・ああ、ボリビアよ。
そんなこんなで10時半頃、予定を大幅に遅れてイベントはスタート。
まずはみんなで国家斉唱。
↑わかりずらいけど右側の人指揮してる。
これって日本にはあまり見ない光景だと思う。
ボリビアではこういったイベントごとだけではなくて、毎週学校で国家を歌う風習がある。
日本と違って、スペインの支配から、苦労して苦労してやっと独立した国。
だからこそ、すっごく"自分たちはボリビアなんだ!ひとつの国なんだ!!"って意思が強い。
すごくみんな国を愛してる。それはすごく良いことだと思う。
(正直行き過ぎなところも多いけど。それにここサンタクルスでは自治権確立の声が高いのも事実。)
自分はそこまでボリビアに愛着があるわけでもないので、
「こういう時だけは団結力あるなー、ボリビア。」とか思いながら
みんなが歌う国家をぼんやり聞いてた。
↑左がボリビアの国旗で、右がサンタクルスの県旗。
高らかと国家を歌うみんなの思いとは裏腹に、
掲げた国旗は支柱にからみついたまま、一度も風になびくことはなかった・・・。
国家斉唱の後、えらそうな感じの先生の挨拶があり、いよいよ子供たちの出し物スタート。
写真を撮り損ねてしまったのだが、小学1年生や2年生のお父さんに向けた詩の朗読とかはちょーかわいかった。
緊張してうまくしゃべれてない子供とかもいたけど、それがまたかわいい。
自分って特に子供好きなわけじゃないけど、かわいいなーとは思う。
これは3年生くらいの男の子が学年を代表して、ひとりで歌ってるところ。
続いて、
5年生の女の子もひとりで歌唱。
ボリビア人って、歌うのとか踊るのとか大好きだけど、(良いことあると頼んでもないのに勝手に歌い踊る。)
ぶっちゃけ一度もうまいと思ったことない。
今回ももれなく、"うまいと思わなかった"方の記憶にインプットされました。
特に女の子・・・ひどかった。
正直観客(父親&母親たち)も「んん・・・」って顔してた。
それに途中から、伴奏の音楽のボリューム大きくして、歌声があんまり聞こえないようにされてた。
そんな気まずい雰囲気にも気づかず、女の子は2曲も熱唱。
このとき一瞬帰ろうかと思った。
その次にようやくソノっちが働いてるグループの子供たちの発表!!
エレクトロニックな音楽に合わせて踊ってた。
言わずもがな、"うまいと・・・"の方に属すものだったけど、見知らぬ子を見ているよりも、愛着がある分うまく見えた。
きっと自分もいつか子供を持ったら、もっとかわいく見えるんだろうなー、と思ってみたりした。
そんなこんなでだんだんイベントも最後の方はグダグダになってきたので、(ボリビアっていつもそう。)
一足先に、退散。
その後お昼ごはんを、別のボランティアで日本語を教えてるんだけど、その女の子の家でごちそうになりました。
↑ソノっちの生徒(左)といつもお世話になってるイタリア人の神父(右)。
↑ご飯、Pure de papa、チキンのなんちゃら煮(←名前忘れた)。
とってもおいしかった!
ボリビアのチキンの料理の仕方、すごくたくさん種類があってどれもおいしい。
数少ないボリビアの良いトコのひとつ。
その夜、「父の日」は「父に感謝する日」であることを忘れ、若者だけで路上でFiestaしている光景を見た。
もー、理由はなんでもいいんだよね。楽しけりゃ。
そんな国ですボリビアは。