「街道・・」 １０ （逃がした魚は・・）

高倉健　僕の好きなもう一つの島　西表島

スキューバダイビングのガイドを何年もやってくれた　井本由五郎さん　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　

健さんが仲良くなった頃？・・水中スクーター　フランス製　イタリア製の水中銃とか取り寄せても

井本由五郎君はあまり夢中にならない青年でした

ある日　潜っていてもの凄く大きな魚が由五郎君の後ろからてきて　健さんがあわてて彼のお尻を蹴って

「でかいのがいるよ」と教えても　かれは撃たないというバッテン印を手で示したんです

　　　　　　　　　　　　              

その後　健さんが「あの魚は食えないの？」と聞くと

「いえ　とってもいい魚で石垣へ持っていけば高く売れます」「じゃどうして撃たないの？」

「来年　撃ちます」この言葉を健さんは忘れません・・

「まだ若すぎるので　もう少し大きくなったら撃ちます」

この広い東シナ海で　その魚とまた逢うなんて絶対ないとおもうんですが・・　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

　　　　　　　　　　　　

 

「街道・・」 ９ （蛇の目傘）

また健さんのエッセイ「雨の音」

健さんが良く食べに行くイタリアンレストラン・・若いご夫婦とスタッフ３人だけでやっている小さな店

念願のお店を開店した時　彼が師事してる方が　お祝いにと言って奥さに蛇の目　ご主人には唐傘・・

 

　　　

傘を作った方は８０歳の九州の職人　この傘プレゼントした方が

「この唐傘とか蛇の目をさすと　雨が降った時に　パラパラ　雨が当たる　その音がとっても待ち遠しい」

私の雨のイメージ　憂鬱　うっとしい　

健さんその話を聞いて凄い人だなと・・心にゆとりがあるから雨を楽しむ事ができる

蛇の目傘（親骨４４本竹製　紙製　正絹　油引）知らない人多いいかも？　時代劇などで使われます

　　　※　写真は検索画像です　※