寒々とした日本海。冬に写る夕景はどこか荒々しい。そのくせに波に反照する夕陽がやけに美しかったりもする。だから人生も長くやっていられのかもしれない。
河口では遡上途中で力尽きてしまうサケがいる。その機会を逃さまいとしてカモメは産卵した卵を捕食する。生きのびるため毎年繰り返される光景だ。
夏の陽の光と違って冬の陽ざしはいたって柔弱だ。その頼りなさげの陽を受けこれから北海道は思いっきり冬になる。日だまりを求めるのは雀たちも同じか。