漁港には人影がなかった。
今年のイカ漁は水揚げが少なく出漁を見合わせているようだ。
どこもここも景気がいま一つで雲行きが気にかかる毎日だ。
勢いよく流れ落ちる滝に虹がかかっている。今日も暑い。
しかしその虹色になんとなく力強さが無くなっている感じがする。
北国の短い夏がそーっと去っていくのだろうか。
夏の風物詩、花火大会。今も昔も夜空を彩る花火は美しい。
鮮やかな色の瞬間のきらめき、散るいさぎよさ、になんとも言えぬ感慨を覚える。
それが他方でスローシャッターで写真を撮り、非日常的な残像を見て感動を覚える。
まあどちらも夜空を彩る花火は美しい。
北海道・沼田町は生物多様性保全問題でゲンジボタルの放流を抑制しているようだ。
そのせいで今年のホタルは極めて少ない。自分ももちろんそうだがホタル見学に来ていた子どもたちは大いに落胆していた。
詳しい事はわからないがこのまま自然消滅の道をたどりそうだ。なんとも言えぬ気持だ。