昨夜のウズベキスタン戦、FWで先発した香川の出来は期待されていたほどではなかった。スタメンに名を連ねるほどだから首脳陣の期待がいかに大きいかは伺えるけれども、現時点で代表のスタメンを張る選手とは思えないし今後そんなに伸び代があるとも思わない。
岡田監督といえばは98年に最後の最後で落としたが当時17歳の市川を抜擢したことがあり、どちらかというと若い選手にチャンスを与えるタイプの指導者だ。もちろん、若い選手の起用によって独自色を出したいという思惑も当然あるだろうし、その選手が活躍すれば発掘し育てた指導者として評価も高まる。しかし、市川に関するかぎりその後代表に定着するにはいたらなかった。私には何となく市川と香川が重なって見えて仕方がない。
また、岡田監督は就任した当初、チーム・コンセプトを「接近・展開・連続」とか言っていたが今ではすっかり影を潜め、その都度めまぐるしく戦術が変わるようになった。もちろん対戦相手によって戦術の変更を余儀なくされることもあるが岡田監督の場合そういうことではない。最近では「南アフリカWC本番用のサッカーは別にある」というようなことも言ってるようだが、そういうことは出場が決まってから言うべきだろう。
選手選考についても疑問が残った。サイド攻撃を重視するならクロスに合わせるのがうまい選手、たとえば内田の早いクロスになら佐藤寿人・大黒などが玉田・香川よりは結果を出せただろう。
試合はウズベキスタンに1点先取されたあと前半のうちに追いついたところまではよかったが、前半35分頃から後半60分頃までサイドから崩して何度も好機をつくりながら得点に結びつけることが出来なかった。この試合のあとBSで放送されたカタール戦でのオーストラリアと比べると決定力において著しく見劣りしたのは否めない。
それにしてもここまで2戦2敗のウズベキスタンにホームで引分け、って、ホントに大丈夫?と言いたくなるような内容で、次につながるようなものも感じられなかった。そんな中、唯一の明るい材料が中沢に復調の兆しが見られたことだ。しかし、もう1人のCBは体調が思わしくなかったことも影響したようで失点につながるプレーがあったのは残念だ。
昨日は試合のあと三次予選アウェイ・バーレーン戦の5バックによる惨敗(結果は0-1でも内容的には)を思い出して少し暗い気分になった。