雑談タイム❕

推しの話、日常の話など。

推しが結婚した場合

2022-05-08 04:21:00 | 日記
芸能人が結婚すると、必ずと言っていいほど「〇〇ロス」というものが世間で騒がれる。
推しにしか興味のない私は、そんな世間の声に「アホか」と思っていた。


セカオワで最初に結婚したのは、ギターのナカジンとピアノの彩織ちゃんだった。
私が高校一年の時だったと思う。放課後、セカオワファンの友達から、「ナカジンと彩織ちゃん結婚したんだって‼️」と電話が来た。
初めは、二人が夫婦になったのだと思って大変混乱したのだが、それぞれ別の方と結婚したことを同時に発表したとのことだった。


私はセカオワの箱推しだけど、特にボーカル深瀬慧が好きだから、他のメンバーが結婚しても「おめでとー!」となるだけだと思っていた。
でも、私はその場で泣き崩れた。

セカオワが壊れる。

そう思ってしまった。電話の向こうで、友達も同じように泣いていた。


彼らは、音楽で成功する以外の道を断絶して、走り続けてきた。成功しないと何もかも終わるところまで自らを追い詰めて、仲間を追い詰めた。
はたからみると、共依存とも取れるようなメンバーたちの関係に、私は憧れていた。この4人だから成功した。この4人だから、私はこんなにも魅了されている。

そう、強く思ってきたからこそ、二人の結婚によってバンド内のバランスが崩れていくことが怖かった。彼らがどれだけ互いを必要としているのか、知っていたから。


実際、結婚や出産によって、バンド内のバランスは、主に深瀬を中心に少しずつ崩れていったそうだ。
生活スタイルがガラッと変わってしまったことに、深瀬は混乱した。そんな深瀬に、彩織ちゃんは「子供が生まれたのだから、前のようにできないのは当たり前だ!」ということを過剰にアピールし、ナカジンは「結婚しても何も変わらないよ」ということを過剰に出した。

でも、だめになってしまうかも、なんてことは私の杞憂だった。
彼らは、それぞれの家庭ができたことによって、それまでの共依存の関係を、少しずつ逸脱し始めた。でもそれは、終わりの合図ではなく、新しい関係性の始まりだった。
深瀬はいつかのインタビューで「子供が生まれたことによって、より家族のような関係になれた」とはにかんだ。


メンバー全員が独身だった頃は、彩織ちゃんと深瀬さんは付き合っているのではないか、とか、元恋人同士なのでは?とか、ライブでイチャイチャしてる!だとか、ファンはことあるごとに騒いで、沸いて、楽しんでいたのだけど、彼らの結婚によって、それも少しずつ無くなってきた。メンバーの関係性が変わったことによって、ファンから見た彼らも、少しずつ変わってきているようだ。


ところで、メンバー唯一の独身である我が推しには、長年付き合っている恋人がいる。彼女と付き合い始めた頃、推しは「そろそろお父さんになる歳かなあ」なんてことをツイートしたり(その恋人はシングルマザー)、恋人とのツーショット写真をアップしたりして、私たちの嫉妬を煽った。
その前の恋人とは3年ほどで破局していたので、今回もその程度で終わるだろうと思っていたのだが、月日は流れ、かれこれ6年は続いている。
彼との交際で彼女のSNSがたびたび炎上し、二人ともあまりアピールをしなくなったので、本当に現在も続いているのかは定かではないが。


深瀬さんが、
結婚。
結婚したら、どうなるのかな。

と真面目に考えてみた。
よく分からなかった。だって、他のメンバーの結婚は、セカオワが壊れてしまうことが怖くて泣いたけれど、今回に関しては私の私情が入り込んでくる。
世界で一番愛するひとが、誰かのものになる。
どんな気持ち?


そんな折、Twitterを見ていると、いちENDerが
「深瀬くん結婚」
とツイートしているのを見かけた。
その瞬間、心臓がドカンと爆発した。ドキンどころではなかった。
急いで情報源を調べたのだけど、深瀬さんは結婚なんてしていなかった。


私、自分が恐ろしかった。。。
かれこれ10年間、片想いしている。もし彼が結婚してしまったら、「深瀬ロス」なんて言っているワイドショーの映るテレビ画面を、割ってしまうかも知れない。「深瀬ロス」なんてトレンド入りしているTwitter画面を、粉々にしてしまうかも知れない。

恐らく、そんな安易な言葉で片付けようとする世間が、許せなくなる。
私は目を瞑った。


深瀬さんが父親になりたいと言った時、私は嫌だと思ってしまった。
でも、私は今年22歳。結婚する友達もちらほら出てきて、独身の友達との会話にも「結婚」というワードが出てき始めている。
一般人の結婚と、芸能人の結婚では意味合いが違うだろうけど、私たち、同じ人間だ。

『そろそろお父さんになる歳かなあ』

と言った推しは、その時、本当は結婚したかったのだろうか。
彼女を題材にした歌には
“僕は君の家族になりたかったんだ”
という歌詞が出てくる。


ファンに交際を反対され続けた推しは、『Blue flower』や『Like a scent』といった、かなりブラックな歌を出し始めた。私は、あの二曲は彼女とのことを反対された日々が関係しているのではないかと思う。


推しの幸せが、私の幸せ。
そう、ずっと思っていたのに、推しを不幸にしていたのは私だった。


もう一度考える。
深瀬さんが結婚したら、どうなるのだろう。









素直に、おめでとうと言える人間になりたい。推しの幸せを、心の底から祝える人に。


でも、やっぱり、ワイドショーが映るテレビ画面は、割ってしまうかもしれないな。