HIROSHI DIARY

THE DAREDEVILS

思い出話

2015-05-23 20:39:42 | DIARY
今から10年くらい前の話です。
SHEENA & THE ROKKETS と共演させて頂きました。

その頃の俺たちは全然上手くいってなくて、腐りかけてました。

バンド業界の理不尽な慣例に抗う度胸も知恵もなく、徒に情熱を磨り減らしておりました。

もちろん、全て自分達の力の無さのせいですけどね。

そんな時に SHEENA & THE ROKKETSとの共演 。
DEE DEE RAMONEのトリビュートイベントでした。

沢山のバンドが出演し、俺たちはトッパー。
凄く高いノルマのイベントでさ、必死でチケット売ったよ。
俺たちの演奏時間は確か20分だったと思う。

他のバンドにナメられちゃいかん!みたいな変な虚勢張ってさ、リハ待ちしてたら THE ROKKETS の皆さんが登場するのよ。

一発でやられたね。
オーラがスゲー。

食い入るようにTHE ROKKETS のリハを見てました。
そのリハがまたカッコ良くてさ。

額に汗を流しながら、結構本意気でほぼフルセット。
俺たち若いバンドマン達の為にやっているように見えた。

そして最後に鮎川さんがさ、「SHEENA & THE ROKKETS です。今日はDEE DEE の為のイベントやからね。皆で盛り上げて行こうよ。ヨロシク。」ってリハを終えたの。

もう震えたよ、俺。

あっという間に開場して、俺たちの出番。
RAMONESのカヴァーやるにもトッパーやったから、一応王道は外して「HOWLING AT THE MOON」やりました。
DEE DEE の曲やしね。

ライブの内容なんて覚えちゃいない、とにかく必死でやったよ。

出番終わっても俺たち下っ端は楽屋使えなくてさ。
会場の隅に機材を片付けてたの。
そしたら楽屋から出てきた鮎川さんが「SHA-LA-LAをやった子達のよね?袖から見てたよ。良かったよ。」って、向こうから声を掛けてくれたんだよね。

またも震えたよ、俺。

で、シナロケの出番になれば、シーナさんも登場してさ、バシッときめる訳。

イベント終わって精算とかしてたら、ちょうど帰ろうとするお二人が見えてさ、挨拶に行ったんだ。

カッチカチで挨拶して、最後には「お互い頑張ろうぜ。」って鮎川さんの方から握手して下さってさ。

そして会場に横付けされた車の後部座席にさ、鮎川さんが
シーナさんをエスコートして、夜の新宿の街に消えて行ったんだよね。

凄く良い経験したでしょ?俺たち。

こんなカッコいいロッカーになりたい!と、強烈に思った。

優しくて、紳士で、熱いロッカーにさ。

この出来事を思い出して、「よし、腐らず頑張ろー」と思いたくなる嫌な事かあったもんでね。
10年越しに書いてみました。

優しく、紳士で、熱く、か。

カッコ良くありてーな。

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