5月8日(金)
プレイヤーキャラ:サンゴ
女子トイレに入ると、今日もまたおトイレ軍団が噂話。飽きないねぇ。
イワセユリによると、「ツクヨミ様」がとあるアパートの前を通るなと警告しているらしい。
そのアパートの空き部屋には死体があるんだと。それが強い怨念を発しているそうだ。「そういうものを感じる力」がなければただのボロアパート。だから警察も気づかない。
ツクヨミ様っていうのがサンゴの言う「背後霊」という奴なのだろう。イワセユリとしては守護霊様なのかもしれないが。
サンゴがいることに気がついたおトイレ軍団は、声をひそめてサンゴに話が聞こえないようにする。
話しかけると「オタク女」と言われてしまった。…サンゴってやっぱりそういう風に見られてるんだ…。
廊下に出ると、男子が固まって話をしている。
ナオのクラスメート、ユアサミツルを中心としたユアサ軍団。こちらでも「アパートの死体」の噂で持ちきりのようだ。
「牛乳に変な薬を混ぜて飲んでたら体にカビが生えてきて…」「鼻や耳なんかがとれちゃって…」「そいつ今冷蔵庫の中に入ってるらしいぜ」
そのユアサの言葉に、他のメンバーがホントかよ?ショーコあんのかよ、と反論する。
「あそこの前通るとすっげえ変なニオイすんだろ」と言い張るユアサ。どうやら男子は例のアパートに忍び込むつもりらしい。「俺たち、死体の第一発見者になれるかもよ」。無駄に行動力があるな、こっちは。
サンゴが話しかけると、「今の話聞いてなかったろうな?」と凄まれる。廊下の真ん中で立ち話をしておいて「聞いてなかったろうな?」も何もないと思うのだが…。サンゴは「聞くわけないじゃん。そんな小学校三年生にも笑われそうな話」と切り返す。本当にこの子は…(笑)。
『死体の噂を手に入れた』
ナオのクラスへお邪魔してみると、ニシタカユキがクラスの女の子とコインランドリーの話をしていた。
「成績優秀、スポーツ万能。彼がウワサのニシタカユキ」とはサンゴの評。
話しかけると「やあ、ヒラウチさんだっけ。俺になんか用かな」とゆとりの笑顔を見せる。
他にもこのクラスの委員長、サンジョウケイナもいる。ナオのクラスメートは総じて朗らか。
おトイレ軍団とは全然違う人たち、と思いつつも「異様な明るさってのも近寄りがたいよね…」と思うサンゴ。一匹狼。
教室の後ろには、ナオとその友人、セガワケイタとクメコウジロウがいる。どうやら人面ガラスについての話のようだ。
セガワはナオに本当なんだって、と訴えるがクメにそんなのいるわけがないと笑われる。その様子を見て、「あんたが嘘だなんて言うと、ほんとにいそうな気がするよ」と声をかける。クメは「今のでお前の命は3日ちぢんだからな」と言葉を返してきた。…さすがオカルトマニア!
クメやセガワと話しているナオはここでもサンゴを鬱陶しがる。学校の中ではまるで別人。
放課後。
「カビの生えた死体がボロアパートの204号室にある」とのウワサをナオとクルミに伝えるサンゴ。
客観的に見て信憑性はないし、限りなくウソ色だと思いつつも「行ってみようよ」とサンゴが珍しく乗り気。心ざわめく自分のカンだそうだ。「死体の第一発見者になれるかもよ」。…ユアサと同じ事言ってるって分かってるのかなぁ(笑)。
今日のお散歩はクルミでスタート。
昨日の「花子さんのお墓の噂」を解明するべく陽見橋へ。
17:30より前に橋に着くと、昨日のお婆さんを待つことに。来るのが遅すぎると行き違いになって会えないらしい。
お婆さんに「花子さんのお墓」について訪ねるクルミ。話が噛み合わず堂々巡りするが、何とか、お墓はないが「姫の杜さん」というものがあるということを聞き出す。姫の杜は古街通りの十字路の突き当たりにあるそうだ。おトイレ軍団が話していた花子さんのお墓も古街通りだったはず。相談の結果、その十字路へ行ってみることに。
十字路に入ると360度のパノラマモード。…何かが起きる予感で内心びくびくしております。
くるりと振り返ると小さな女の子が道路に絵を描いている。クルミに気づき姿を消す少女。どこへ行ったかと後ろを振り向くと…すぐ近くにいた。
「ねぇ知らない子。ここどこ?」
「おねえちゃんどこへ行くの?」
「このまま行っちゃうとね…このままだとね…」
「このままいっちゃうと死んじゃうんだよ」
その不気味な言葉を気に留めず、クルミは少女に話しかける。
「ねぇ知らない子、何してるの?」
「お姉ちゃん、一緒に遊ぼうよ」
「何して遊ぶ?」
「鬼ごっこ」
「鬼ごっこはいや。みんなクルミを置いてっちゃうもん」
「…じゃあね、かくれんぼ」
「クルミここ知らないもん。知らない子の方が有利だもん」
「じゃあ何して遊ぶ?」
「えっとねーお絵かき!」
「知らない子の絵、見てみたい!」
「これなに?」
「…カラス」
道路に書かれていたのは人の顔をしたカラスの絵。
「違うよー。カラスはこうしてね…」
「ふふふ、おもしろいお姉ちゃん」
「今日はゆるしたげる」
「ねぇ、知らない子。知らない子の名前は?」
「カスカ…」
そう言い残し女の子はふうっと姿を消した。
カスカが消えた後、古街通りはいつもの様子を取り戻す。十字路の突き当たりは変哲もない、駐車場となっている原っぱである。そこへさっきのお婆さんがやってきた。
「ここが姫の杜さんですよ」
「でもみんな忘れてしまった」
「陽見を守ってくれる、むかしむかしから始まる女の子の話なんて興味ないでしょう?」
「みんな忘れてしまう。それがいいものであっても」
「ずっと留まってくれるものなんて、ありはしない…」
姫の杜は陽見を守る七神の一体。けれどここに神が奉られていることも、その神の言い伝えも全て忘れられつつある。それが時の流れなのかもしれない。
忘れ去られた神々はどうなってしまうのだろう?
神々が去った土地はどうなっていくのだろう?
お婆さんが立ち去った後、サンゴは「昔話ばっかり聞かされて」と腹を立てている。サンゴのこの態度が、現代に生きる人の姿なのだろうな。古いものを因習や迷信だと切り捨てていく…。「ずっと留まってくれるものなどありはしない」というお婆さんの言葉を実感するのは難しいことだろう。
そんなサンゴにナオはこう言う。この街にもまだまだ僕たちの知らないことがある。陽見を守ってくれる神様のこと、街の名前の由来…。そして、昔のようにサンゴも一緒に散歩しようよと誘うナオ。サンゴは「この街に面白いものがあれば付き合うよ」とあくまでも捻くれた返事をした。
「知らない子、また会えるかなぁ」
カスカの姿は、クルミにしか見えていない…。
『花子さんのお墓の噂を解決した』
これで散歩はおしまい。
クルミの家は両親と弟のコウ君との四人家族。クルミとコウ君は一緒にゲームをしたりと仲がいい。食卓では嫌いなものを押しつけあって諫められるシーンも。
食後、お父さんがクルミに本を読んでやっている。多分小泉八雲の「むじな」だな。
一人、部屋にいるクルミ。周りに小さな光が浮遊する。それを全く気にしない。
休みになったらクルミをタケヒコのところへ連れて行かなくては、と話す両親。タケヒコは両親の旧友で精神科医。クルミの担当医である。
ゴールデンウィークにはどこにも行かなかったらしく、コウ君が可哀想かな、とお母さんが呟く。コウ君はしっかりしてるから分かってくれるさ、と答えるお父さん。仲のいい家族に見えても、小さな亀裂が入っている。
「おやすみなさい」
2日目、終了。
プレイヤーキャラ:サンゴ
女子トイレに入ると、今日もまたおトイレ軍団が噂話。飽きないねぇ。
イワセユリによると、「ツクヨミ様」がとあるアパートの前を通るなと警告しているらしい。
そのアパートの空き部屋には死体があるんだと。それが強い怨念を発しているそうだ。「そういうものを感じる力」がなければただのボロアパート。だから警察も気づかない。
ツクヨミ様っていうのがサンゴの言う「背後霊」という奴なのだろう。イワセユリとしては守護霊様なのかもしれないが。
サンゴがいることに気がついたおトイレ軍団は、声をひそめてサンゴに話が聞こえないようにする。
話しかけると「オタク女」と言われてしまった。…サンゴってやっぱりそういう風に見られてるんだ…。
廊下に出ると、男子が固まって話をしている。
ナオのクラスメート、ユアサミツルを中心としたユアサ軍団。こちらでも「アパートの死体」の噂で持ちきりのようだ。
「牛乳に変な薬を混ぜて飲んでたら体にカビが生えてきて…」「鼻や耳なんかがとれちゃって…」「そいつ今冷蔵庫の中に入ってるらしいぜ」
そのユアサの言葉に、他のメンバーがホントかよ?ショーコあんのかよ、と反論する。
「あそこの前通るとすっげえ変なニオイすんだろ」と言い張るユアサ。どうやら男子は例のアパートに忍び込むつもりらしい。「俺たち、死体の第一発見者になれるかもよ」。無駄に行動力があるな、こっちは。
サンゴが話しかけると、「今の話聞いてなかったろうな?」と凄まれる。廊下の真ん中で立ち話をしておいて「聞いてなかったろうな?」も何もないと思うのだが…。サンゴは「聞くわけないじゃん。そんな小学校三年生にも笑われそうな話」と切り返す。本当にこの子は…(笑)。
ナオのクラスへお邪魔してみると、ニシタカユキがクラスの女の子とコインランドリーの話をしていた。
「成績優秀、スポーツ万能。彼がウワサのニシタカユキ」とはサンゴの評。
話しかけると「やあ、ヒラウチさんだっけ。俺になんか用かな」とゆとりの笑顔を見せる。
他にもこのクラスの委員長、サンジョウケイナもいる。ナオのクラスメートは総じて朗らか。
おトイレ軍団とは全然違う人たち、と思いつつも「異様な明るさってのも近寄りがたいよね…」と思うサンゴ。一匹狼。
教室の後ろには、ナオとその友人、セガワケイタとクメコウジロウがいる。どうやら人面ガラスについての話のようだ。
セガワはナオに本当なんだって、と訴えるがクメにそんなのいるわけがないと笑われる。その様子を見て、「あんたが嘘だなんて言うと、ほんとにいそうな気がするよ」と声をかける。クメは「今のでお前の命は3日ちぢんだからな」と言葉を返してきた。…さすがオカルトマニア!
クメやセガワと話しているナオはここでもサンゴを鬱陶しがる。学校の中ではまるで別人。
放課後。
「カビの生えた死体がボロアパートの204号室にある」とのウワサをナオとクルミに伝えるサンゴ。
客観的に見て信憑性はないし、限りなくウソ色だと思いつつも「行ってみようよ」とサンゴが珍しく乗り気。心ざわめく自分のカンだそうだ。「死体の第一発見者になれるかもよ」。…ユアサと同じ事言ってるって分かってるのかなぁ(笑)。
今日のお散歩はクルミでスタート。
昨日の「花子さんのお墓の噂」を解明するべく陽見橋へ。
17:30より前に橋に着くと、昨日のお婆さんを待つことに。来るのが遅すぎると行き違いになって会えないらしい。
お婆さんに「花子さんのお墓」について訪ねるクルミ。話が噛み合わず堂々巡りするが、何とか、お墓はないが「姫の杜さん」というものがあるということを聞き出す。姫の杜は古街通りの十字路の突き当たりにあるそうだ。おトイレ軍団が話していた花子さんのお墓も古街通りだったはず。相談の結果、その十字路へ行ってみることに。
十字路に入ると360度のパノラマモード。…何かが起きる予感で内心びくびくしております。
くるりと振り返ると小さな女の子が道路に絵を描いている。クルミに気づき姿を消す少女。どこへ行ったかと後ろを振り向くと…すぐ近くにいた。
「ねぇ知らない子。ここどこ?」
「おねえちゃんどこへ行くの?」
「このまま行っちゃうとね…このままだとね…」
「このままいっちゃうと死んじゃうんだよ」
その不気味な言葉を気に留めず、クルミは少女に話しかける。
「ねぇ知らない子、何してるの?」
「お姉ちゃん、一緒に遊ぼうよ」
「何して遊ぶ?」
「鬼ごっこ」
「鬼ごっこはいや。みんなクルミを置いてっちゃうもん」
「…じゃあね、かくれんぼ」
「クルミここ知らないもん。知らない子の方が有利だもん」
「じゃあ何して遊ぶ?」
「えっとねーお絵かき!」
「知らない子の絵、見てみたい!」
「これなに?」
「…カラス」
道路に書かれていたのは人の顔をしたカラスの絵。
「違うよー。カラスはこうしてね…」
「ふふふ、おもしろいお姉ちゃん」
「今日はゆるしたげる」
「ねぇ、知らない子。知らない子の名前は?」
「カスカ…」
そう言い残し女の子はふうっと姿を消した。
カスカが消えた後、古街通りはいつもの様子を取り戻す。十字路の突き当たりは変哲もない、駐車場となっている原っぱである。そこへさっきのお婆さんがやってきた。
「ここが姫の杜さんですよ」
「でもみんな忘れてしまった」
「陽見を守ってくれる、むかしむかしから始まる女の子の話なんて興味ないでしょう?」
「みんな忘れてしまう。それがいいものであっても」
「ずっと留まってくれるものなんて、ありはしない…」
姫の杜は陽見を守る七神の一体。けれどここに神が奉られていることも、その神の言い伝えも全て忘れられつつある。それが時の流れなのかもしれない。
忘れ去られた神々はどうなってしまうのだろう?
神々が去った土地はどうなっていくのだろう?
お婆さんが立ち去った後、サンゴは「昔話ばっかり聞かされて」と腹を立てている。サンゴのこの態度が、現代に生きる人の姿なのだろうな。古いものを因習や迷信だと切り捨てていく…。「ずっと留まってくれるものなどありはしない」というお婆さんの言葉を実感するのは難しいことだろう。
そんなサンゴにナオはこう言う。この街にもまだまだ僕たちの知らないことがある。陽見を守ってくれる神様のこと、街の名前の由来…。そして、昔のようにサンゴも一緒に散歩しようよと誘うナオ。サンゴは「この街に面白いものがあれば付き合うよ」とあくまでも捻くれた返事をした。
「知らない子、また会えるかなぁ」
カスカの姿は、クルミにしか見えていない…。
これで散歩はおしまい。
クルミの家は両親と弟のコウ君との四人家族。クルミとコウ君は一緒にゲームをしたりと仲がいい。食卓では嫌いなものを押しつけあって諫められるシーンも。
食後、お父さんがクルミに本を読んでやっている。多分小泉八雲の「むじな」だな。
一人、部屋にいるクルミ。周りに小さな光が浮遊する。それを全く気にしない。
休みになったらクルミをタケヒコのところへ連れて行かなくては、と話す両親。タケヒコは両親の旧友で精神科医。クルミの担当医である。
ゴールデンウィークにはどこにも行かなかったらしく、コウ君が可哀想かな、とお母さんが呟く。コウ君はしっかりしてるから分かってくれるさ、と答えるお父さん。仲のいい家族に見えても、小さな亀裂が入っている。
「おやすみなさい」
2日目、終了。