和泉市議会は7月26日、「大阪府知事らによる、オスプレイ訓練受け入れ発言に抗議し、撤回を求める意見書」を全会一致で採択しました。
意見書は、大阪府の松井知事(日本維新の会幹事長)が、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備されている、米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイの訓練の一部を、八尾空港で受け入れる意向を菅官房長官との会談で表明したことについて、「オスプレイは、開発段階から墜落等を繰り返し、昨年4月はモロッコ、同6月はフロリダ州で墜落事故を起こし、多数の犠牲者を出している。また期待にオートローテーション(自動回転)機能をがない欠陥機と指摘されており、日本政府も答弁書(2011年7月)で『全エンジンが不動作になった状態で、オートローテーション飛行に移行しない場合、安全な着陸に支障をきたす可能性がある』と述べている。」と指摘している。
また、訓練受け入れは「沖縄の負担軽減のため」ということについては、「沖縄県議会は昨年、『米軍普天間飛行場の固定化に強く反対し、オスプレイ全機の撤収と米軍普天間飛行場の閉鎖・撤去を強く要求する』との決議を全会一致で上げている。沖縄県民はオスプレイによる痛みを全国に押し付けることを求めていない」ことを明らかにしています。
特に和泉市とのかかわりについて、「オスプレイが八尾空港を拠点に訓練を行うことになれば、現在も自衛隊ヘリの離発着訓練・演習を行っている信太山演習場を使用する可能性があり、和泉市でも騒音被害が発生し、教育活動にも大きな影響を与えることになる」と批判し、訓練受け入れ発言に抗議し、「訓練受け入れを撤回する」よう強く求めています。