和泉市出身の反戦水平・阪口喜一郎のことは市民の中に十分知られているとは言えませんが、和泉市を代表する黒鳥山公園の入り口に阪口喜一郎の顕彰碑が建てられています。
阪口喜一郎は、1902年大阪府泉北郡伯太村大字黒鳥(現和泉市黒鳥町)に生まれ、志願して呉海兵団に入団した後、プロレタリア文学や社会科学に接する中で、治安維持法容疑で憲兵隊に逮捕、海軍を追放されます。
この間本格的な中国侵略、満州事変が勃発し、15年戦争がはじまる中、阪口喜一郎は仲間とともに、呉海軍内で反戦・平和の活動を開始。機関紙「聳ゆるマスト」を6号まで発刊して、憲兵らの厳しい監視下の中で現役水兵らに配布し、水兵ら下士官の要求を取り上げ、侵略戦争に反対する呼びかけをおこなってきました。
東京で治安維持法容疑で逮捕され、未決のまま1933年12月、広島刑務所で享年31歳で獄死する不屈の人生を歩みました。
今年は阪口喜一郎没後80周年を迎えます。安倍政権による改憲策動や「戦争する国づくり」が進められようとしているもとで、暗黒の時代に平和のために不屈に戦った先人を顕彰するとともに、「いつか来た道をふたたび歩ませない」思いを広げるために、阪口喜一郎顕彰碑を守る会や治安維持法同盟大阪府本部などで没後80周年記念事業実行委員会をたちあげ、記念事業を準備してきました。
記念事業として、11月24日(日)にフィールドワークと阪口喜一郎顕彰碑・碑前祭を、12月7日(土)に記念集会を開催します。フィールドワークはすでにほぼ定員となっていますが、碑前祭や記念集会にぜひ足をお運びいただきますようお願いいたします。
チラシのダウンロードはこちらから→(フィールドワークと碑前祭)「_b5.pdf」をダウンロード/(12.7記念集会)「127_b5.pdf」をダウンロード