恥ずかしい人生

　誰にでも「こうはなりたくない」という“忌むべき人物像”があるんじゃないかと思います。
　20代の頃の私は飲み屋で見かける『同僚の若い女性に、昔の誰も検証しようの無い自慢話をする中年男』を見かけては「ああはなるまい」と心に誓ったものでした。
　しかし、それから20年くらい経ったとはいえ、ついやってしまいました。得意先の暑気払いに呼ばれた私は調子よく杯を重ねていました。そして酔いも回った頃、若い女性社員数人の前で昔の自慢話をしている自分があったのです。油断大敵…というか、自分にガッカリです。