<集団リンチ殺人>元暴力団員らに14－12年求刑－高松地裁

元暴力団員らに14－12年求刑－高松地裁　(四国新聞)

　香川県観音寺市内のファミリーレストラン駐車場で男性に集団で暴行を加え死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた、住所不定、元暴力団幹部紀伊厚志（３３）、同市観音寺町、元暴力団組員井上巌（３０）両被告ら四人の論告求刑公判が十三日、高松地裁（増田耕児裁判長）であった。

　検察側は「四人がかりで無抵抗な被害者に執拗に暴行を加えた犯行は残忍で悪質。『組のメンツをつぶされた』という暴力団員特有の思考に基づく動機に酌量の余地はない」として紀伊被告に懲役十四年、井上被告ら三人に懲役十二年を求刑した。

　起訴状などによると、紀伊被告は一月三日午前五時ごろ、同市昭和町一丁目のファミリーレストランで同市柞田町、自営業橋本寿雄さん＝当時（４５）＝のグループと口論になり、井上被告らと共謀の上、同五時半ごろ、同店駐車場で橋本さんの顔や腹に殴るけるの暴行を加え、死亡させた。

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「『組のメンツをつぶされた』という暴力団員特有の思考」…

以前、交通事故に絡みやくざに7万円程脅し取られる目にあいましたが、彼は決して私に「恫喝的」な言葉はひとつも吐かずに私を震え上げさせました。もちろん暴力など全くありません。私の体にすら触れていません。「プロはやっぱり違うなぁ…」と妙に感心したものです。保険で処理したのでほとんど私の損失はありませんでしたので。

本当に恫喝したり、暴力を振るっては捕まるだけです。単なる小遣い稼ぎで逮捕されていたのではたまりません。だから「何かあったら何かされそう」という「雰囲気」で相手を追い詰め、結果が出せなければプロではありません。大騒ぎし、粗暴な態度を取るのは単なるセミプロか素人か、要はチンピラです。変な言い方ですがプロで良かったな、と本当に思います。7万円程度で殺されてはたまりません。

やくざさんの言う「素人さんに手を出すな」は美しい男の美学ではなく、プロの処世術だろうと思います。

にも関わらず、「組のメンツ」というなんだかよく分からないものが出てきた瞬間に何か違う世界にトリップしてしまうようです。それは「何かされそう」という「雰囲気」が「メンツ」である以上彼らは罪を犯してでも死守せねばならないのでしょう。それが彼らがプロとしてならしめる唯一のツールなのでしょう。プロとしてご飯を食べる為の。

そして、ここでいう「口論」が「何かあったら」だったのでしょう。まさに「暴力団員特有の思考」です。神戸の大学院生リンチ殺人事件も同じだと思います。

「反社会組織」には「反社会的論理」の上にしか成り立ちません。そこに美しい男の美学なんぞある訳がありません。