白い雨粒、透明な霧雪

気まぐれな物語
脳梗塞後の時間、漂う太陽と月に浮かぶシルエット

映画 「海よりもまだ深く」  感想

2020-03-28 13:15:45 | 映画・ドラマ・TV
 樹木希林と小林聡美の親子は、なんとも言えない。
 本当の親子以上の不思議な雰囲気を感じる。

 希林;「暑い、暑い」と言って、冷蔵庫の扉を開け閉めして冷気を浴びようとする。
 
 アドリブのような自然な感じがいい。

 今の社会を映しているようだった。
 独り暮らしの老人。しかし、近所との交流があり、趣味を楽しんでいる面もある。

 息子は、小説家だが、売れていない。探偵で生計を立てているが、苦しい。

 別れた妻子に養育費が払えない。

 月1回面会、食事、買い物をして別れる。

 妻には、再婚を考えている男性あり。
 子供は、馴染まない。仕方ないと思っている。

 一緒にいる時は、家庭を顧みなかったが、別れると未練が募る。

 失くして気づく、大事なもの。

 やり残したことが多く感じる今日この頃。
 妙に、大切なものを粗末に扱ってきたことに気づく。

 今、関わっている人たちを大事にできているか。

脳梗塞後

2020-03-25 21:58:51 | リハビリ(脳梗塞後、心不全、頻脈)
 先日は、急に気分が悪くなった。息苦しくなり、恐怖感に襲われた。
 病院へ行ったが、異常はなかった。
  しかし、腕を上げるのが、とてもつらかった。少しずつ回復しているが、
 腕を上げるのに力が要る感じである。腕を上げたあと、疲労感を覚えるのである。

 体を動かすのにも、気合がいるようになった。横になると楽なのだ。
 トイレに行ったり、10段の階段を上ると以前の3倍くらいの疲労感を
 感じるようになった。

 時に息苦しく、受診したくなった。4~5時間我慢したら、少し楽になった。

 このブログもそろそろ疲労が強くなってきた。









「悪霊」 ドストエフスキー  感想

2020-03-21 16:03:06 | 初めての文学鑑賞
  4~5度目のトライである。まだ、一度も上巻も読めていない。

 読み終えるのはいつになるかわからないが、その時々の感想を買い残して
いきたい。
 
 リプーチンとワルワーラ夫人の関係とやり取りを読んでいる。

 それぞれが、世間体、自己顕示欲、相手への依存、不信、不満、被害妄想、
思いやり、気遣い、表面上の調子合せ、互いの利害の一致などが見られる。
 それに、お互い神経質で、けんかっ早いが計算高く、謙虚さはあまりない感じで、
傲慢である。

 この二人は、離れるに離れられない腐れ縁のような関係である。

 二人とも、表面と思っていることが、上記の感情が、入り乱れていて、吹きだして
しまうほど、滑稽な性格なのである。
 読めば、読むほど、自分の日常の性格を丸写しされているかのような描写
なのである。会社、友人、家族、初対面などその時々によって、自分の顔(性格)は、
変わる。
 しかし、内面は、ドストエフスキーにすっかりお見通しなのである。こんなにも
細かく、性格にリアルに人の心を描写できるなんて、偉大である。
 自分の本心を探られているようで、不安になるが、リプーチンやワルワーラ
夫人を見下して、笑っている自分もいる。

 こんな、変などうしようもない性格の登場人物たちが、いとおしくも思えてくる
のである。





 




書誌学・古文書学  TV 感想

2020-03-21 14:00:30 | 学び
 放送大学TV 感想

 最古の文字は、 メソポタミアの粘土板文書というものでした。
 BC3000前です。 古拙文字といわれ、麦の絵で記号のようでした。
 穴が5つ空いていたので、数を表しているようでした。
 記憶の外部保持のためではないかとのこと。

 日本・・・漢字の輸入の前に文字があった。
     ハングルに似ている文字。47文字。48文字の説もあり、
    まだ、公式にはっきりと認められていないそうです。
    AC400年ころ。

 翻字・・・現代の文字に書き換えてみる。まず、この作業があります。
 話す時は、日本語、書く時は、中国語の時代が、ありました。

 何千年も前から「書き残す」ということが、習慣だったようです。
 先人たちの努力や日々の営みにより、私たちは、ブログに書く、残すと
いう行為を引き継いでいると思うと感慨深いです。

 1000年後、2000年後の人類に読まれても恥ずかしくない文章を書き残したい
と思いました。立派な文章が、書ければそれにこしたことはありませんが、少なくとも
読まれてがっかりされないような、悲しい思いをさせないような先人でありたいです。
 馬鹿馬鹿しい文章も、いとおしく思われればいいですね。