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幸せになろう!

村上浩美のコラム

あなたは本気で人を愛したことがありますか?

2007年01月07日 | Weblog
出来れば若い時期に 誰かを精一杯愛して欲しいと思います。

なぜならば 人を愛するという行為ほど人を成長させるものはないからです。
自分・・つまり我(ガ)を抑えて 相手に「譲る」という行為を 人生において
これほど「喜んで学べる」チャンスは他にないと思うのです。

人は 小さい頃から 親や教師から「人に優しくしましょう」とか「人に○○を譲りましょう」
などと言われて育ちますが その「譲る」は 人生において出来るだけ摩擦を避けて生きる
日本人特有の知恵のひとつだったり 道徳教育の紋切り型の決まりごとだったりします。
おなかの底から納得して 喜んで「差し出す」こころの裏づけにはなんとも弱いものです。
それになんといっても 自分より大事な存在ができるのだからこれは凄いことです。

現在 本気で誰かを愛している人に尋ねてみましょう。
「今 もしあなたの大切なパートナーが命の危機にさらされていたとして
 神があなたに『お前の命を差し出すならば 愛する人を救おう』と言われたなら
あなたはどうしますか?」と。

すると きっと誰もが 考える時間の差こそあれ
最後は自分の命を「差し出します」と答えるでしょう。

断っておきますがこれは「本気」で人を愛している場合に限定されます。
「ええーっ??私は とても差し出せない・・・」という人は
是非「差し出せる相手」に早めに巡り合って欲しいものです。

健全な精神の持ち主である人間の究極の大切なもの・・・手放したら二度と帰ってこない
自分の「命」を 血のつながりなど全くないあかの「他人」に「喜んで」差し出せる相手に
巡り合ったことがあるかどうか・・・
これが 本物の「愛」を経験したことがあるかどうかの「ふるい」になります。

ただし「差し出しすこころ」の持続時間はあまり問題にはなりません。
ひとりのパートナーとの間で 最初に感じた同じ温度で愛し続けるなどという神業は
誰にもできませんから。
大切なのは そんな「あなたに命さえも譲ります」のこころを
人生においてひとときでも抱けるくらい人を愛した経験があるかどうかです。