Local-Liner ~静サツ雑記帳

静岡運転所札幌派出所=静サツへようこそ。
札幌圏の鉄道を軸に、気ままに書き連ねていく日記です。

さようなら「北斗星」 ~8月22日・札幌駅で、私は見た

2015年08月23日 | 鉄道 ‐ 北海道
 8月22日。それは、寝台特急「北斗星」が札幌に現れる最後の日――

 2015年3月から臨時列車になって早5ヶ月。運転時刻が「カシオペア」と統一されて、1日おきの運転となった「北斗星」ですが、それでもここまでほぼ毎日運転されてきました。
 しかし、新幹線開業が迫り、青函トンネルの余裕がなくなることから、2015年8月22日札幌発の運転を持って、臨時「北斗星」も運行終了することになりました。

 この記録はその前後の様子を札幌駅で追ったものです。


 まずは、21日に上野を発った、下り最終「北斗星」を待ち受けます。
 到着予定時刻は11時15分です。



 朝11時。ホームに向かうと、既に待ち構える列が。

 「北斗星」は3番線到着ですが、11両+機関車2両の編成は、札幌駅でも最長の3・4番ホームを目いっぱい使って停車します。つまり、停車している間先頭や後部を撮る事は不可能に等しいのです。
 まして、この日の札幌駅は厳戒態勢。3・4番線は端部にロープを張られている上、苗穂側の先端は立ち入り禁止となっていました。
 そのため、到着は2番線でも待つことにしました。



 2番線には11時21分発の手稲行が停車中。 



 待っている間に、小樽行の快速「エアポート」が先を越していきます。



 11時16分ごろ、3番線ホームの電光掲示板が点滅し始めました。「北斗星」の入線です。



 ブルーのDD51が721系の脇から顔を出しました。



 およそ3分遅れで停車。一つ手前の南千歳では6分遅れだったので、回復していなければ先ほどの721系に被られるところでした。いやあ、危なかった。



 電源車を先頭に、合計11両の青い客車が連なります。



 「北斗星」を語るには欠かせない食堂車。今回の「北斗星」運行終了で、食堂車はいよいよもって「カシオペア」が残るのみになります。




 臨時化で編成が変化した「北斗星」。その最たるものがこのロビーカーです。

 「北斗星」はJR東日本とJR北海道がそれぞれ編成を持っており、JR東日本編成にはロビーカーがありました(JR北海道は半室ロビー)。しかし、「北斗星」が1往復になり、編成は半分ずつを合体させることに。ロビーカーを含む部分はJR北海道の受け持ちになり、全室ロビーカーは編成から外れてしまいました。

 しかし、臨時化で全てJR東日本編成となったため、全室ロビーの復活と相成ったのです。



 4号車~1号車は7~10号車と同じ車両を組み込んでいます。



 1・2号車はホームの外。近寄れるのは乗っていた人だけです。



 この表示も、もう見られないのですね。



 11時21分。手稲行が発車します。



 11時30分発のいしかりライナー(1番線発)が出ると、札幌を離れる時間が近づいてきました。
 これから手稲にある札幌運転所で軽く整備を受けた後、上りラストランとなります。



 11時35分。札幌運転所に向けて、「北斗星」編成が発車しました。



 山をバックに。

 午前はこれで撤収しました。



 階下ではグッズが絶賛発売中。

 ちなみに、このブースで売られている商品は全て北斗星のクリアファイルです。

・2枚セット+ブックレット(1000円)
・3枚セット+QUOカード(2000円)
・3枚セット(900円)

 の3種類で、全てデザインが異なるという心憎い気配り。

 1500セットぐらい用意しているそうですが、明日はどうなることやら……



 グッズ関連で、硬券入場券も発売中。札幌駅では5000枚以上売れてます。
 クリアファイルとは違い、一般客でも買っていきます。というより、買っている人を見ると一般客の方が多いです。親子連れはもちろん、余所行きの格好の人までみどりの窓口に行列を作っていました。


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 午後3時30分。
 いよいよ上りラストランの時間が迫ってきました。



 4番線に「北斗星」の文字が現れます。



 午前は反対側のホームから撮ったので、午後はまさに到着する4番線から撮ることにしました。



 到着約15分前の様子。午前に比べて明らかに人の数が多いです。



 16時。「北斗星」がその姿を現しました。

 ここで、大きな誤算が二つありました。
 一つ目は逆光。シャッター画面が見えずうまく位置調整ができませんでした。
 二つ目は人がかぶってしまったこと。
 混雑の中ではどうしようとおもわれるかもしれませんが、本州とは違いルールが遵守されている札幌では黄色い線から出る人はほとんど居らず、黄色い線内側でも十分画角を確保していました。 しかし、直前になって、丁度静サツの撮影を妨害するかのように駅員さんが座り込んでしまったのです。
 前の人が邪魔なのならともかく、整理要員の駅員をなじるわけにもいかず、当初予定していた入線動画は断念。静サツの努力は無に帰したのでした。



 こうして、折角の位置取りもパーになった静サツは一時4番線から離れました。



 混んでいるとはいえ、入る余地があるだけマシです。
 少なくとも私は300系引退の時に最初から最後までホームに近づけなかった経験があります。



 青の車体が見上げる青空。



 発車時刻になると最後尾も空いてきました。おそらくはみんな先頭に向かったのでしょう。きっと何かイベントもあったはずですが、私はここで最後の発車を見届けることにしました。



 16時12分。定刻発車。

 27年の歳月を駆け抜けた寝台特急「北斗星」に、私は別れを告げたのでした。


 以上、本日のレポートでした。


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