「お久しぶりです、覚えてますか? ランチご一緒しませんか?」
確かに聞き覚えのある声で目が覚めた。
声の主は『愛さん』。
俺の路上活動初日、最初に作品を買ってくれた人。
その後半年以上連絡は取っていないし、もちろん会ってもいない。
ただ、1番最初に自分の作品を評価してくれた『俺を知らない人』なので忘れる事は無い。
何か高級そうなランチを御馳走になった。
席上で色々楽しく話をしたのだが、彼女は自分の素性については語らない。
俺の過去についても、聞かない。
俺が行き詰まった時、ピンポイントで現れる関西弁の貴婦人。
謎の人だ……。
食事の最中、愛さんがこんな事を言ってくれた。
「あの日だけでもあそこ(金山)の路上にはあなたと同じ様な人間は沢山いた。でも殆どの人の作品は乱暴に描かれている。しかしあなたの作品には繊細さがあった。」
愛さんありがとう。
もし…もしも………俺の作品が他人の心を1ミリでも動かす事が出来るなら、俺は天才なのだろう。
しかし、こんな格好悪い天才も見た事が無いな。
そんな事はどうだっていいや。
俺はオレの為、そして誰かの為に作品を描く。
専門家の偉い様に誉められるだけの作品は絶対描かない。
そう決めたんだ。
愛さんは俺の作品の中に微かな輝きを見付けてくれたのだと思う。
そんな人が増えてくれればいいね。
愛さんとはこれから先も接点がある事だろう。
謎な人だけど、こんな繋がりも楽しいよね。
ごちそうさまでした。
確かに聞き覚えのある声で目が覚めた。
声の主は『愛さん』。
俺の路上活動初日、最初に作品を買ってくれた人。
その後半年以上連絡は取っていないし、もちろん会ってもいない。
ただ、1番最初に自分の作品を評価してくれた『俺を知らない人』なので忘れる事は無い。
何か高級そうなランチを御馳走になった。
席上で色々楽しく話をしたのだが、彼女は自分の素性については語らない。
俺の過去についても、聞かない。
俺が行き詰まった時、ピンポイントで現れる関西弁の貴婦人。
謎の人だ……。
食事の最中、愛さんがこんな事を言ってくれた。
「あの日だけでもあそこ(金山)の路上にはあなたと同じ様な人間は沢山いた。でも殆どの人の作品は乱暴に描かれている。しかしあなたの作品には繊細さがあった。」
愛さんありがとう。
もし…もしも………俺の作品が他人の心を1ミリでも動かす事が出来るなら、俺は天才なのだろう。
しかし、こんな格好悪い天才も見た事が無いな。
そんな事はどうだっていいや。
俺はオレの為、そして誰かの為に作品を描く。
専門家の偉い様に誉められるだけの作品は絶対描かない。
そう決めたんだ。
愛さんは俺の作品の中に微かな輝きを見付けてくれたのだと思う。
そんな人が増えてくれればいいね。
愛さんとはこれから先も接点がある事だろう。
謎な人だけど、こんな繋がりも楽しいよね。
ごちそうさまでした。