
10月27日金曜日、世間様に先駆けて宗匠宅で炉開きがありました。本来11月になってから炉を開きますが、先生をされている社中さんが多いので、毎年のことですが宗匠宅では10月の最終週が開炉になっています。
一昔前までは10月下旬ともなると火が恋しい夜もありましたが、最近はいつもエアコンをつけながらの炉開きです。これから来年4月まで半年間、炉を使っての稽古を行います。
そもそも炉は風炉よりずっと後で出来たものです。利休の師であった武野紹鴎が田舎家の大炉からヒントを得て考案したものと言われていまが、現在の炉の寸法を決めたのは利休の功績です。炭も風炉に比べて大きいものを使いますし、暖房効果も大変優れています。
通常の広間の座敷では‘出炉’と称し点前座から出て右方に切った炉が多く(写真参照)、稽古ではもっぱらこの出炉を使います。4畳半以下の小間では、狭いですから点前座に炉が切ってある場合もあります。これを入炉といい、右に切る場合を‘向切(むこうぎり) 左に切ってある場合を‘隅炉(すみろ)’といいますが、稽古では点前のバリエーションが少なく、あまり使用しません。
出炉の点前は、居前の位置(点前をする位置)が客の方を向きますので、少々てらいはありますが、その分お客様との親近感は増します。また風炉を置かないので畳のスペースが十分あり、棗や茶筅等道具の置く位置に狂いがあると、点前が間延びしてしまいます。でも私は点前としては炉の方が好きです。
開炉はただ炉を開くといった以外にもっと大切な意味がありますが、それは次回に・・・・・
一昔前までは10月下旬ともなると火が恋しい夜もありましたが、最近はいつもエアコンをつけながらの炉開きです。これから来年4月まで半年間、炉を使っての稽古を行います。
そもそも炉は風炉よりずっと後で出来たものです。利休の師であった武野紹鴎が田舎家の大炉からヒントを得て考案したものと言われていまが、現在の炉の寸法を決めたのは利休の功績です。炭も風炉に比べて大きいものを使いますし、暖房効果も大変優れています。
通常の広間の座敷では‘出炉’と称し点前座から出て右方に切った炉が多く(写真参照)、稽古ではもっぱらこの出炉を使います。4畳半以下の小間では、狭いですから点前座に炉が切ってある場合もあります。これを入炉といい、右に切る場合を‘向切(むこうぎり) 左に切ってある場合を‘隅炉(すみろ)’といいますが、稽古では点前のバリエーションが少なく、あまり使用しません。
出炉の点前は、居前の位置(点前をする位置)が客の方を向きますので、少々てらいはありますが、その分お客様との親近感は増します。また風炉を置かないので畳のスペースが十分あり、棗や茶筅等道具の置く位置に狂いがあると、点前が間延びしてしまいます。でも私は点前としては炉の方が好きです。
開炉はただ炉を開くといった以外にもっと大切な意味がありますが、それは次回に・・・・・