もう一つの日記

　ぼくは、このブログの他に、手帳やスマホにプライベートな日記を付けている。今日の記事は、そこに書いている正月の日記の抜粋です。なお、（）内はブログ向けの補注です。

１月１日
　午前１１時、嫁さんと八剱神社（氏神様）に初詣に行く。ここは正月だけ人が集まる神社だ。今年もそこそこ人がいた。
　神社に着いてから、参拝列の最後尾に並ぶ。ただ並んでいるのも何だから、電子書籍でも読もうかとポケットを探った。
「あっ！スマホ忘れた」
　この行列だと３０分はかかりそうだ。さて、どうやって暇を潰そうか？
　と、持っていた手帳にこのことを書いている。

１月２日
　本業ではなく、野暮用で忙しい仕事始めだった。そのせいで、仕事中ずっと「早く帰りたい」と思っていた。

１月３日
　夜、コンビニに行った。そこに和服を着た女の子がいた。それを見て『やっぱり和服はいいな』なんて思っていた。
　ぼくがレジに並ぼうとした時、その子がぼくの前を横切った。
「えっ！？」
　ぼくは思わず声を発してしまった。子供だと思っていたその人は、なんとお婆さんだった。身長が低かったのと、着物の柄が派手だったので、てっきり子供だと思ってしまった。

１月４日
　朝、Nさん（同じ職場の方）がぼくの所に来て、
「明けましておめでとうございます」と言った。ところがぼくは、
『この人は何を言っているんだろう？』と思い、とっさに挨拶を返すことが出来なかった。
　実は、Nさんは今日が今年の仕事始めだった。それでぼくに新年の挨拶をしてきたのだが、ぼくは２日から仕事をしていてすでに正月気分は抜けきっている。そのため、その挨拶された時にピンとこなかったわけだ。

１月５日
　午前中宗像大社に行った。毎年三ヶ日明けのこの時期に行っているが、今年は例年になく参拝者が多かった。１０００台ほど駐められる駐車場はほぼ満車だった。
　参拝者で溢れかえる本殿で参拝した後、本殿脇を抜け、高宮祭場（天孫降臨の地とされる場所）に行ったのだが、そこにはあまり参拝者はいなかった。皆さんきっと、長い坂道や１５０段ほどある階段を上るのが嫌なのだろう。

　宗像大社の参拝を終えてから、鎮国寺（空海が唐から帰国した後に作ったお寺で、ここにも毎年行っている）に行った。参拝者はさほど多くなかった。
　本堂で線香を上げ、今年一年の祈願をした。風向きが悪かったのか煙がぼくを包み込み、マスクや着ていたダウンジャケットに線香の臭いが染みついてしまった。
　帰りにレストランでピザを食べたのだが、線香の臭いが鼻についてしまい、おいしさが半減してしまった。