朝の日記、夜の日記

１，朝の日記
　ぼくはスマホの中に、顧客や業務のデータを入れている。顧客からしょっちゅう問い合わせがあるので、すぐにデータを取り出せるようにと、そうしているのだ。
　昨日、過去5年間のデータの整理をしていたのだが、なぜか2020年のデータが古く感じるのだ。
　2020年、数字上では3年前になるが、実質は2年前だ。以前なら2年前は、ついこの間のことと感じていたのに、「いったいどうしたことだろう」と考えた。
　2020年に思い当たることといえば、入院したことしかない。そういえば、入院するまでのぼくは、重要な仕事は夜やっていた。退院後それを昼間に変えたのだが、そのせいで入院以前が昔のことに思えるようになったのだろうか。


２，夜の日記
昼間──

　今日は金曜日だ。金曜日はぼくの公休日だ。
　公休日ということは、身体を休ませる日ということだ。
　身体を休ませるということは、無駄に身体を動かさないということだ。
　無駄に身体を動かさないということは、ゆっくり過ごすということだ。
　ゆっくり過ごすということは、何も考えないということだ。
　何も考えないということは、何も書かないということだ。
　何も書かないということは、ブログを更新しないということだ。
　ブログを更新しないということは、こういうくだらん文章を上げなくていいということだ。

　──などということを考えておりました。が、上げました。