その翌年、ぼくは東京にいた。上京した当初は、新宿とか池袋に行ってブラブラしていたのだが、だんだんその人ごみにも飽きてきた。そんなある日、ぼくは新宿から中央線に乗りかえて中野に行ってみた。着いたのは夕方だった。駅前は琥珀色に染まり、その雰囲気がなぜか小倉駅前に似ていた。それ以来、望郷の念に駆られると、ぼくは中野に行くようになった。
『街の灯』
ほんのひとときの黄昏が
今日のため息をつく
病み疲れたカラスたちが
今日も帰って行く
昔描いた空は消えはてて
さて、帰る家はあったんだろうか
琥珀色の時の中で
街の灯は浮かぶ
明るい日差しの中でも
笑わないカラスが
すすけた街の灯を
見つめては笑う
昔描いた空は消えはてて
さて、淋しくはないんだろうか
堪えきれない切なさに
街の灯は浮かぶ
→ ♫街の灯
なお、この『街の灯』のことは、昨年の8月15日の記事に、ローカルネタとして書いている。またその翌日の記事には、その後の喫茶『黄昏』のことを書いている。本当に「昔描いた空は消えはてて」しまった。
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