吹く風ネット

中学3年夏の思い出

 中学三年の夏休み、八月のちょうど今頃だったと思う。親戚と近くの海に泳ぎに行ったんだけど、その時クラゲに腕を刺されて、ひどく腫れ上がったことがある。

 刺された時の痛みが尋常じゃなかったので、慌てて海から上がり、患部に小便を引っかけた。だけど痛みは引かず、却って増すばかりだ。

 そこで今度は海の家に行ってアンモニア水をもらい塗ってみた。とにかく痛みが強烈で、さらには臭いも強烈で、効いているのかどうかがわからない。だが他に薬もなかったし、海の家の人も親戚も「これで治る!」と言い切るもんだから、こちらも「これで治る」と信じるしかない。

 というわけで、帰る間際にもう一度海の家でアンモニア水をもらい、それをタオルに染みこませ、患部に当てて帰ったんだった。バスの中、あまりの臭気に周りの人からジロジロと見られ、往生したのを憶えている。

 ところがその臭いの甲斐もなく、患部は火ぶくれのようになってしまい、暑いさなか、軟膏、油紙、包帯という暑苦しいものを腕に巻く羽目になった。完治したのは数週間後だった。

 そうそう、そこが治った後に、ちょうどその患部の下あたりをアイロンでやけどしたんだった。またしても火ぶくれで、軟膏、油紙、包帯だ。

 夏休みが終わる頃には草まけしたり、中三の夏の思い出といえば、こんな痛く暑苦しいものばかりだ。

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