◎「繰繰れ!コックリさん」(ぐぐれ~)(全12話)
○ 「非日常系モフモフコメディ」
出るキャラの全てが変、というか変態。直下の絵の右上のUFOに乗った、こひな の友達で宇宙人らしき山本くん(cv山本和臣)が一番まともに見えるくらいに・・・・・だが、そこがいい。
会話などの絶妙な間、シュールなギャグ・・・・・いいバランス。



真ん中の赤いのは猫神のタマ(cvゆかな)。

1人暮らしの こひな と こひな の家に住みつく3人の計4人+ナレーションの田村ゆかり さん、そして、ところどころのシュールなパロディ台詞、各声優の味のある演技、それらのいいバランスがとても楽しかったです。
○ さて、コックリさんが作った年越しのキツネ蕎麦にカップ麺をトッピングするくらいにカップ麺が大好きで毎日毎食OKな こひな が、チープな味とか化学調味料がいっぱいとか言っているのはカップ麺業界としていいのだろうかと思いつつ、カップ麺の売り上げは伸びたのだろうと思いますし、でもカップ麺は殆ど食べない私にはどうでもいいことかとも思い。
さて、最終12話で野中藍さんが小学生の のえる役で出て、のえる は広島弁のやさぐれですが、クリスマスに父が戻ってきたらデレ寄りのツンデレになって。
「甘城ブリリアントパーク」(2014年秋)のティラミーも見かけによらず性格が悪いマスコットですが、そんな役の野中さんは珍しいので、見ものです。
○ で、狐のコックリさん(cv小野大輔、女性時は白石涼子、狐のときは小野大輔。)の小野大輔さんの、相変わらずのMっぽいツッコミ/全力ツッコミが楽しいです(引き気味のツッコミとか、誘い受け願望のツッコミとも言えるかな。WORKING!!イベントとかでもそんな感じの小野さんです。)。
自称「人形」で電波な市松こひな(いちまつこひな)(cv広橋涼)の話し方が、心のない人形と自称している割には微妙な起伏があって、コックリさんの話し方との対比が楽しいです。
グサグサと刺すようなセリフをコックリさんに言うところなんて、感情がないだけに一層打ちのめされるコックリさんにも笑えます。
こひな偏愛のストーカーで犬の狗神(いぬがみ)(cv櫻井孝宏、女性時は斎藤千和、犬のときは櫻井孝宏。)も、酒と博打と女好きなタヌキの信楽(しがらき)(cv中田譲治)も、彼らによるコックリさんのツッコミを映えさせる所業の数々も、みな絶妙で楽しかったです。

秋葉原にて。

アニメジャパン2014にて。

◎「TERRAFORMARS」(テラフォーマーズ)(全13話)
○ 火星移住を計画した人間が火星に放ったゴキブリが進化した人型ゴキブリのテラフォーマーと、そこから発生して地球の脅威となったAEウイルスのワクチンを作るためにゴキブリを捕まえに行った人間(昆虫の能力を組み込むMO手術を受けた人間(仮面ライダーかよ・・・)。結構不気味。薬の注射をしないと強くなれない。)のバトルというか、ゴキブリによる人間&人間によるゴキブリの殺戮シーンも売りの様子。
TVでは規制をかけて黒くなっていたりで見えないようにしているのですが、ネット配信では規制なしの映像もあったのだとか。見ていませんが。
相手とコミュニケーションが取れない状況での戦いは、ある程度は現実の国際政治や国内政治を彷彿(ほうふつ)とさせますが、人間同士の政治でコミュニケーションが取れないというのは言い訳か、相手か自らの戦術にしか過ぎませんし。


○ 絵に力が入ってはいますが、CGだからか表情が少し硬いですが、人間は緊張した表情が多いからほとんど違和感はありませんし、表情がほとんどないゴキブリはもとより違和感はありませんし。
全てではない様子ですが、人間より少し大きいのに飛ぶのですよね・・・


○ 各国が協力しての火星でのバトルは、アクシデントもあってゴキブリに対して劣勢ですが、どこかの国がゴキブリに情報を流して裏切っていると。混み入った物語になりそうです。
それはそれとして今後に期待するしかないですが、バトルの最中に入る人間ドラマの過去回想が、長い場合や何回かに分けてというのが多く、それが流れを乱しています。残酷なバトルシーンには規制がかかるため良く見えないので、それ以外の要素を入れたということかも知れませんが、どっちつかず。
バトルも人間ドラマも楽しめません。
バトルの最中に回想を入れるとしても少しにして、バトル後に本格的に回想するなど割り切らないと、どっちつかず。
○ おまけ。スカパー!の月刊ガイド誌での細谷佳正さんのインタビューと、本物のゴキブリの標本。


【shin】