◎「失われた未来を求めて」（全12話）
略称が「われめて」というのは便利だと思いました。
天文学会（天文部のこと。）なのに学生会の依頼で学園の治安維持をしているというのは、それが出来ちゃう人が多いからとはいえ良く分かりませんが、しかも天文についての活動はあまりしていない様子ですし。ダベリ部ですね。
秋山奏（あきやま そう）（cv寺島拓篤）、佐々木佳織（cv高田初美）、支倉愛理（はせくら あいり）（cv瑞沢渓）、古川ゆい（cv友永朱音）、華宮凪沙（はなみや なぎさ）（cvたみやすともえ）、長船・KENNY・英太郎（おさふね けにー えいたろう）（cv山口勝平）など。
なお、療養中の後藤邑子さん、佳織の母役で本格復帰。
○ 1話、絵の動きが少ないのは未だしも、キャラの絵も雑で魅力に欠けていたので、人手なのか時間なのか予算なのかが不足しているのかな、と思いながら視聴。絵の綺麗さはあまり気にしないようにしている私にしても、楽しいかどうかについてマイナスでした。ただ、最終話まで見て振り返れば、1話で期待のレベルが下がったので、普通のアニメだったとしてもワンランク楽しく感じたのではとも思います。
だんだん普通の絵が増えてきたというか、それでも絵は少し不安定でしたが、何というかもともと絵はあまり気にしないようにしているので、気にならない程度に。だんだんと絵の質が落ちてきたり、途中で一時的に絵の質が落ちるのは、タイトなスケジュールで制作しているのだろうからということで分かるのですが、1話がというのは、、、最初は人数を確保できなかったけれど、途中から何とかなったのですかね。
○ とは言え、ややセツナイ雰囲気のOP曲＆ED曲、全体的なセツナイ雰囲気というのは好きですし、ちゃんとした絵の時のキャラは結構美少女でしたし（セツナイ物語は美少女の方が似合います。）、過去改変のためにループする物語に多少の矛盾を感じないわけではありませんがまずまずの物語であり、こういうセツナイ雰囲気は好きなので、全体として結構楽しみました。
2話以降は日常系の物語が主で基本的に楽しげでしたが、8話で再び暗転。佳織は1話と同じようにやはりバスに轢かれてしまい、同じように意識が戻る可能性はほぼゼロに。何周目だったろう？。
○ 9話。驚いたわけではありませんが、良くも悪くもありふれているものの、な・る・ほ・ど、という展開。1話冒頭は未来の絵だということですね。
事故後の未来、佳織を助けようと大学で関連する勉強と研究をする奏ら。奏が造った ゆい を過去に送り込んで佳織が事故に合わないようにすると。それでも8話のように失敗しているので、、、
一度事故に会い、2度目は未来から過去に人造人間ゆい を送り込んだのにやっぱり事故に会い、ということで、事故前にどうにかしようという未来の話。こういう物語は矛盾が生じやすいので、細かく考えない方が吉ですね。
○ 10話。ゆい は何度も繰り返し、その度に佳織が凄惨な状況になっているとのこと。出口の見えなさ・・・
ただ、ゆい が高校生の奏や佳織に事情を話せない理由はなんだろうか？。私が何かを見落としたかな？。
以前言ってみた旨のことを ゆい が凪沙にボソッと言っていましたが（6話前半の着替えシーン。）。
○ 結局は上手くいって、未来では病床の佳織の意識が戻りましたが、上手くいったのなら佳織は事故にあわないのだから入院することも意識不明になることもなかったというのが本来の状態ですが、未来の奏が言っていたように、佳織が意識不明になるA世界に、ゆい の活躍で佳織が怪我をせずに枝分かれしたB世界がつながって、B世界がA世界を飲み込んで辻褄が合うように調整された瞬間ということなのでしょう。
ただ、枝分かれしたままでB世界と繋がらなかった多数のX世界では佳織は意識不明のままのはずですから、佳織の意識が回復した幸せなB世界よりも意識が回復しないX世界の方が多いはずで、それだけ多数の悲しみも生んでしまったはずですから、それで本当に上手くいったということで良いのかとも思い。細かく考えない方が吉ですね。
○ ほどほどの緊迫感もありつつ、萌やコメディもほど良く、OP曲とED曲もセツナイ雰囲気に合っていて、キャラもそれなりに可愛く、奏は結局誰を選ぶのかについてもすんなりとは行かず、結構楽しみました。
セツナイ物語は基本的に好きですし。
こういうセツナイ物語はもう少し綺麗な絵というか繊細な線の絵のキャラで見たかったとは思いますが。
【shin】
