Another、いぬぼく、ちはやふる

　冬アニメの感想の続きです。

●　Another

　冬のホラーも良いものです。ミステリーでもあるかな。

　寒さで怖さが増します。　

　毎年、夜見山市の夜見山北中学の3年3組には「死者」が1人紛れ込み、本人もクラスメイトも誰が「死者」だか分からない。
　何かのきっかけで「始まる」と、クラスメイトやその家族などが何人も死んでいく。
　クラスメイトの1人をいない者として無視し続けると災厄は起きないが、無視し続けられなくなり。
　市から出ると死なないと言われているが、出るまでの道中で死ぬ者も多い。


　3話で最初に死んだのが桜木ゆかり（野中藍）だったのは残念でしたが、比較的ジワジワと死が押し寄せ、派手にならない死に方が多くて、怖さもジワジワとくる感じが良かったです。


　途中、「死者」を見つけて殺せば災厄が止まることが分かったが、どうやって見分けるんだよ、と思ったら、見崎鳴（高森奈津美）の普段は眼帯をしている左眼の義眼は死んだ人や死にそうな人の「死の色」を見分けることが出来るなんて、ちょっと都合良過ぎ。


　「死者」は誰か？。
　序盤で一番怪しい者が違うことは、直ぐに分かるとして。


　あいつですか。
　少しは考えはしましたけどね、けどね、、、。
　駄目とは思いませんが、やっぱり、そういうふうにきちゃうのか。。。
　ミステリーでもあるから、あまり書きませんが、評判のホラー、ミステリーだから、もう少し上をいっていると思っていたので。


　最後は惨劇なのは仕方ないとして、だけど、基本的にジワジワとしたホラーで良かったです。


　でも、根本的解決にはなってないから、また来年、同じように繰り返されるんですよね、、、

　毎年、鳴が活躍すればいいんでしょうけど、不死身じゃないし。



●　妖狐×僕SS（いぬぼくシークレットサービス）

　素直になれず、無駄に虚勢をはって悪態をついては後悔して「しゅん」とする、「ツンしゅん」の凛々蝶（りりちよ。日高里菜）。

　アヤカシの血が混ざった家系で、アヤカシに化けたり、アヤカシの力を持っているため、本物のアヤカシから命を狙われることもあるのでシークレットサービスが付くマンションに住むことに。凛々蝶のSSは御狐神（みけつかみ。中村悠一）。

　凛々蝶は、「神様のメモ帳」のアリス（小倉唯）に似た雰囲気ということは前にも書いたけど、ここまでひねくれてはいないので、比べてしまってアリスには申し訳なかった。


　過度に悲劇のヒロインに思っている、それは青春に有りがちですが、それにしても過度な、どうしようもなく駄目な少女の成長物語。

　他人との関わりを通して少しは成長したかな。
　それとも、恋をしたということは、かなり成長したと言うべきかな。


　簡単にいき過ぎるよりは良いもの、途中、同じように繰り返しツンしゅんしているところは、ちょっとイライラしました。

　ここは萌として見るべきだったのかも知れませんが、イライラの方が勝ちました。

　そのくせ、最後は、あれよあれよという間に恋がみのり。
　そこは、逆に、展開早過ぎかな。



●　ちはやふる

　これ、終わるんだ。
　秋から続いてるけど。

　カルタ名人はまだまだ遠いことを思い知らされて。

　でも、直ぐに立ち上がり、挫けないで食らいついていこうとするところ、無理と思っていないところ、なんとかしてやろうとするところ。

　青春だー。
　カルタだけど、
　文系だけど、
　スポコンもいいなあ。

　コメディと涙、熱血と冷静、成功と失敗、そして、三角関係のスパイス、平たく言えば青春というありふれた言葉になりますが、バランス良く、上手くつくられている。



　まあ、どうせ誰かが名人になるんでしょうけどね。

　もとい、エンディングの切ない曲が上手い具合に使われていて、なかなか効果的。

　気になる声優は出ていないし、地味なカルタだけど、なかなか良かったです。