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「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」感想

【ネタバレ】

◎「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」

 「最後に、罪を裁くものは、誰か――。」

 2023年5月12日(金)公開、監督は塩谷直義、脚本は深見真、冲方丁、R15+、120分。

 常守朱(cv花澤香菜)(厚生省公安局統括監視官。確固たる正義感と色相が濁りにくい頑強な精神を持ち、シビュラシステム統治下で法の存続を訴える)、宜野座伸元(cv野島健児)(厚生省公安局刑事課一係の執行官)、霜月美佳(cv佐倉綾音)(厚生省公安局刑事課一係の監視官)、六合塚弥生(cv伊藤静)(執行官)、須郷徹平(cv東地宏樹)(執行官)、雛河翔(cv櫻井孝宏)(執行官)、唐之杜志恩(cv沢城みゆき)(厚生省公安局総合分析室の分析官)、
 狡噛慎也(cv関智一)(外務省海外調整局行動課特別捜査官。海外で傭兵として放浪生活を送っていたが、フレデリカにスカウトされ帰国)、花城フレデリカ(cv本田貴子)(外務省海外調整局行動課課長)、
 雑賀譲二(cv山路和弘)(臨床心理学が専門の元大学教授。潜在犯隔離施設に自主的に入所している。朱の信頼が厚い)、慎導篤志(cv菅⽣隆之)(厚生省大臣官房統計本部長。シビュラシステム輸出プロジェクトや移民政策に関わる)、ミリシア・ストロンスカヤ(cv津田匠子)(ストロンスカヤ文書と呼ばれるシミュレーション基礎理論を確立)、
 慎導灼(cv梶裕貴)、炯・ミハイル・イグナトフ(cv中村悠⼀)、舞⼦・マイヤ・ストロンスカヤ(cv清⽔理沙)、
 甲斐・ミハイロフ(cv加瀬康之)(ピースブレイカー隊員)、砺波告善(cv大塚明夫)(ピースブレイカー隊長)など。

○新宿バルト9にて。
 表情が厳しいですね。そういう映画でした。総合評価は、上中下で上くらい。










○実弾銃の敵とナイフ程度で同等に戦える謎。狡噛や執行官、強すぎです。
 複数のレーザービームの攻撃をよけることができる飛行機というのもねえ、しかもレーザービームの発射場所のかなり近くを飛ぶ飛行機なのにねえ・・・パイロットの須郷と飛行機の能力が高すぎです。ニュータイプかよ。
 男同士の殺し合いがBLっぽく見えるのがいつもより増しているのが、気のせいであればいいのですが。
 映像上はアクションがメインという感じの映画でしたが・・・

 それでも、やはり朱が主人公でした、が・・・
 禾生壌宗(cv榊原良子)厚生省公安局長から朱が大出世の辞令を受けるのが公衆の面前というのは謎すぎますが、TV中継されている中、その場で禾生を実弾銃で射殺する朱、犯罪係数が低いままなのでドミネーター(cv日髙のり子)を向けても発砲できないということも生中継。
 シビュラシステムの欠陥は国民が知らなかったことでもあり、それで法律の廃止法案はナシになり、朱の狙い通り。
 朱は勾留されました(「PSYCHO-PASS サイコパス 3」では勾留されている理由は明かされませんが、こういうことでした。)。

・本作の冒頭で官僚達が議論しており、法を廃止する派が多数の中、朱だけが明確に反対意見を述べていました。議論は並行線のまま、時間切れみたいに終了。
 ORICON NEWS(2023年5月13日)によると、キャスト&監督の舞台挨拶で、花澤さんは「「最後の最後のシーンで彼女の肩の荷が下りた。素直な気持ちが出てきたシーンが演じられてよかった。ホッとはしてないけど、いろんな感情がごちゃまぜになった。監督から『彼女は泣きたくて泣いているわけじゃないからね』とディレクションがあり、それを手がかりにやらせてもらいました」と振り返る。そして「みんな、朱ちゃんに期待しすぎなんですよ!」と花澤が本音を告白し会場もうなずいていた。」。
 佐倉さんは「「オジサンたちは朱に期待をしすぎ。シリーズが進むごとに朱ちゃんが超越した存在になる。それを考えるだけで涙が出てきました」と思いを口にした。」とのこと。

 でも、本シリーズは、朱に期待するしかないんですよ。そんなことは花澤さんも分かっているでしょうけれど。

いいかげん、シビュラシステムの良し悪しについては答えが出にくい問題だから問題提起のままでもいいので、シリーズを完結して欲しいのですが、ここで終えた方が問題提起としては良いかも・・・です。
 好評なら続編をやりたいみたいなことをスタッフがパンフかなにかで言っていましたが、まだ続きそうな雰囲気がある映画でした。劇場版「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__」と「PSYCHO-PASS サイコパス 3」をつなぐエピソードですから、続きがありそうな雰囲気なのも当然と言えば当然ですが。

 でも、次作で本シリーズなりの答えを出すならまだしも、まだ答えを出さないなら、本作までで問題提起としては十分なので、続編はナシでいいです。
 終わり良ければすべて良し、とまでは思いませんが、物語を上手く終われないというのはマイナスでしかありません。

○過去作は、「PSYCHO-PASS サイコパス」(2012年秋から2013年冬、新編集版は2014年夏)、「PSYCHO-PASS サイコパス 2」(2014年秋)、「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」(2015年1月公開)、「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」の劇場版三部作の「Case.1 罪と罰」(2019年1月公開)、「Case.2 First Guardian」(2019年2月公開)、「Case.3 恩讐の彼方に__」(2019年3月公開)、「PSYCHO-PASS サイコパス 3」(2019年秋)、「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」(2020年3月公開)。

○公式HPから。
 「最後に、罪を裁くものは、誰か――。
 人間のあらゆる心理状態を数値化し管理する巨大監視ネットワーク〈シビュラシステム〉が人々の治安を維持している近未来。
 あらゆる心理傾向が全て記録・管理される中、個人の魂の判定基準となったこの計測値を人々は「サイコパス(PSYCHO-PASS)」の俗称で呼び習わした。
 犯罪に関する数値〈犯罪係数〉を測定する銃〈ドミネーター〉を持つ刑事たちは、罪を犯す前の〈潜在犯〉を追う。
 2012年にスタートしたオリジナルTVアニメーション作品『PSYCHO-PASS サイコパス』。10周年を迎えたシリーズ最新作であり集大成となる本作は、劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』と第三期TVシリーズ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』をつなぐエピソード。これまで〈語られなかった物語〉がつむがれる。
 常守朱と狡噛慎也、慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフをつなぐミッシングリンク。変わりゆく時代の中で、人々が貫く正義とは――。」

 「2118年1月。公安局統括監視官として会議に出席していた常守朱のもとへ、外国船舶で事件が起きたと一報が入った。同じ会議に出席していた厚生省統計本部長・慎導篤志とともに現場に急行する朱だったが、なぜか捜査権は外務省海外調整局行動課に委ねられていた。船からは、篤志が会議のゲストとして呼んだミリシア・ストロンスカヤ博士が遺体となって発見される。事件の背後には、行動課がずっと追っていた〈ピースブレイカー〉の存在があった。博士が確立した研究…通称〈ストロンスカヤ文書〉を狙い、〈ピースブレイカー〉の起こした事件だと知った刑事課一係は、行動課との共同捜査としてチームを編成する。そこには、かつて公安局から逃亡した、狡噛慎也の姿があった――。博士が最後に通信した雑賀譲二の協力を得て、文書を手に入れるべく出島へ向かった一係だったが…。
 〈ストロンスカヤ文書〉を巡り、予想を超えた大きな事件に立ち向かっていくこととなる朱と狡噛。その先には、日本政府、そしてシビュラシステムをも揺るがす、ある真実が隠されていた。ミッシングリンクをつなぐ〈語られなかった物語〉が、ついに明らかになる――。」

○AnimeJapan2023にて。













【shin】


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