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「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」感想。久美子&秀一をもっと!

【ネタバレ】

◎「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」

総合評価3.5点(5点満点)

「もっと、もっと 強くなれるーーー」
「後悔はしたくないーーー」
「チューニングOK、センパイ?」


2019年4月19日(金)公開、監督は石原立也、脚本は花田十輝、原作は武田綾乃、100分。

黄前久美子(cv黒沢ともよ)、加藤葉月(cv朝井彩加)、川島緑輝(cv豊田萌絵)、高坂麗奈(cv安済知佳)、
塚本秀一(cv石谷春貴)、中川夏紀(cv藤村鼓乃美)、吉川優子(cv山岡ゆり)、後藤卓也(cv津田健次郎)、長瀬梨子(cv小堀幸)、
久石奏(cv雨宮天)、鈴木美玲(cv七瀬彩夏)、鈴木さつき(cv久野美咲)、月永求(cv土屋神葉)、
田中あすか(cv寿美菜子)、滝昇(cv櫻井孝宏)など。




○ 映画の前に、アニメジャパン2019のCOBALT BLUEステージ「「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」スペシャルステージ」(2019年3月23日(土))での話しを。

出演は、黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、藤村鼓乃美、山岡ゆり、司会の松澤千晶さん。
9時半から35分強くらい、イロイロ話していましたが、結局は映画面白いから見てね、という話し。あとは、声優同士仲が良いなと感じました。

・TV1期(2015年春。2期は2016年秋。)から変わったことは、という質問に対し。
?さん:黒沢さんと安済さんが仲良くなった。
松澤さん:控え室でも特に話していないのに通じあっているかのようだった。
黒沢さんがニヤニヤしながら:(安済さんが)本気で照れている。
?さん:熟練夫婦みたい。
黒沢さんがニヤニヤしながら:他の現場でも目が合うの。
安済さん:視線を感じるので見ると見ているから・・・。(照れる安済さん。)

(ご馳走様でした。)


○ で、映画の話しを。
物語の展開が駆け足で、総集する元の作品がない総集編(あるいは、(原作は読んでいませんが、)原作小説の該当部分の総集編?。)のようでした。しかも、ポイントを絞っていない総集編。総集する元がある総集編であっても、ポイントを絞らないと、散漫で、単なるあらすじになって面白くない旨は以前にも書きましたが、それです。
それでも、1年生の奏のエピソードと久美子を中心に描くことで柱を見せようとしたのでしょうけれど、奏が面倒くさくなった背景も二番煎じのエピソードなため力が弱く、柱とまでは言えません。

2回目からは久美子と久美子&秀一を中心に見たので(つまり、自分で映画に柱と物語を作った。尤も、久美子の成長は、元よりユーフォニアムの柱ですが。)、印象もだいぶ良くなりました。

なお、TV版2期の鎧塚みぞれ(cv種﨑敦美)の外見が萌キャラでしたが(「リズと青い鳥」での みぞれ は違いますが。)、本映画では1年生の多くが萌キャラになりました。ユーフォニアムは物語などで見せてほしいので萌キャラで見せてほしくないのですが、その方が売れるのでしょうかね?。


○ 冒頭、秀一が久美子に告白するシーンからというのは驚き。
TV版1期で秀一の気持ちは明らかでしたし、久美子は、意識しつつも仲良しとしか思えない部分もあり、単に考えないようにしている部分もあり、でした。(TV版1期8話で葉月が秀一に告白してフラれたことをまだ気にしているのかもしれませんが、本映画ではそのような描写はありませんでしたから、分かりません。)

で、そこでOKは出来ずに、しばらく(私が)モヤモヤしていたら、付き合っていた2人。そこまでの描き方もあらすじみたいで、物足りず。


○ 面倒くさい1年生は奏、美玲、求の3人ですが、彼女らに苦労する久美子ですが、1年生がそうなっている背景がありきたりなこと自体はあり得るとしても、きちんと描かないから感情移入は出来ません。

きちんと描けば良いものになった可能性はありますが、TVシリーズでないと時間が足りないでしょう(原作では更にいろいろとあるのかもしれませんが、映画と原作の設定などが同じとは限らないですし、同じだとしても原作は読んでいない客がほとんどでしょうから、原作を読んだ人対象の映画だと事前に明示されていない限り、映画は映画で判断するしかありません。)。


○ オーディションでわざと下手に演奏する奏を問いただす夏紀と久美子。
駆け出す奏、任せてと言って追いかける久美子。
立ち止まって話したり叫んだり、再び走り出して叫んだり。

で、丘の上に着いた奏が疲れもあって立ち止まり、久美子が追い付き、そこに夏紀が追い付いたところですが、夏紀には久美子に任せてほしかったです。
夏紀の器の大きさを見せてほしかったです。

久美子と奏が戻ってきて、夏紀が駆け寄って2人を抱き締める、ということにした方が良かったのでは。


○ 最後の方、ライバル高校の源ちゃん先生の姓が求と同じということは父なのだと気づいて緑輝を見る久美子、微笑む緑輝は知っていたのでしょう。

1年生の面倒を見る役の久美子に緑輝が言わなかったのは何故か。

緑輝に弟子入りするくらいに緑輝を信頼してる求ですから、緑輝だけで大丈夫なのは確かでしょうけれど、原因を知らせた上で任せてと言えば、久美子も安心するでしょうに。

緑輝は、元から、自分の考えを持ち、久美子に依存している様子はありませんでしたから、久美子からの自立という意味合いはないはずです。
久美子をライバル視しているのなら分かりやすいのですが、そんな様子もなかったですし、そもそも、楽器が違うとはいえ演奏は緑輝の方が上手いという設定と推測されますし、謎です。


○ さて、話を戻して、お祭りの日、秀一とのデートの後に麗奈と会う約束の久美子。
デートだから来ると思っていなかった麗奈は自宅ではなく大吉山(TV版1期8話「おまつりトライアングル 」での2人による名シーンの場所。)でトランペットを吹いていたら久美子が気付いて登ってきて、なんでここにいるのか、と。
来ると思っていなかったとすました顔で麗奈。

・棒が折れているのは、何かの暗示なのかもしれませんが、久美子と麗奈の関係に大きな変化は起きていないので、次回作で起きるのかもしれませんし、分かりません。
麗奈が秀一に、いつもより少し冷たいような、少しヤキモチを妬いているような、そんな描写もありますが、その程度ですし。


久美子が買ってきた みかんアメを久美子に味見させる麗奈、少し食べる久美子。

久美子は自分の りんごアメを味見させるのかと思ったら、トランペットで何か吹いてと言うと。

・ここに来る前、秀一が口付けをしようとして久美子がひっぱたいたことを気にしている久美子、LINE(?)で謝る秀一、許す久美子。
秀一のことを考えていた久美子、久美子が秀一のことを考えていたことには麗奈も気付いていたでしょう(それくらいの付き合いの深さはあります。)。TV版の頃なら、久美子は麗奈にお返しをしていたでしょう。

・久美子と秀一の関係がようやく進展したので、私はニヤニヤしながら見ていましたが、ユーフォニアムをゆり作品として見ているらしい多数のファンには不評だったのでしょうかね?。

麗奈は最初から滝先生LOVEですし、久美子は麗奈とすごく仲良しですが恋愛感情はありませんし秀一の気持ちにも気付いていますし、中川夏紀&吉川優子は「なかよし川」なだけですし、希&みぞれ は相互に依存しているだけですし、ゆり作品というのとは違うかと(そもそも「ゆり」の定義が違うのかも知れませんが。)。


・秀一とのデートは楽しそうにしていた久美子ですし、他の女子生徒と親しくしているとヤキモチも妬(や)いていた久美子ですから、秀一に恋愛感情はあるのでしょう。しかし、ここで麗奈に会いに行くということは、それほど強い恋愛感情ではないのでしょう。

・この後の合宿中に、2つの事を同時にできないし今は全国大会などの方が大事だから一通り区切りがついたときにまだ好きならこのヘアピンを渡してほしい旨言ってプレゼントされたヘアピンを返す久美子、秀一も同じことを考えていたとあっさり別れた2人。

TV2期12話で秀一からもらったヘアピンを置いて演奏する久美子でしたが、本映画で、そのヘアピンを返してからのシーン。

物事の優先順位が分かっている2人でもあり、物事の優先順位がタマタマ一致しただけの2人でもあり(ほとんどの人は、恋愛を捨てる選択をしないのでは。)。
秀一は久美子がずっと好きだったしこれからもずっと好きだろうという自分の気持ちに自信があるのでしょうし、秀一は久美子が恋愛感情をまだ良く分かっていないとも感じていそうです。

久美子は、秀一がずっと自分を好きでいてくれたからこれからもずっと好きでいてくれると漠然と思っているのかな。

秀一は、久美子にフラれる可能性があるとは思っているのだろうとも思いますが、それでも何年も待ったのですから、さらに1年かそこらは待てると思っています。

2人には結婚してほしいと私は思っていますが、初恋は敵わないことの方が多いですから、今後付き合おうがどうなろうが、付き合ってから別れようが、それも青春としてきちんと描いてくれればいいです。


○ 写真。
・新宿ピカデリーにて。









・この、前売り特典のポスターは入手しました。


・入場特典コースター9種(3種×3週)のうち3週目の久美子&秀一は何としても取るぞ、という意気込みでしたが、2回中2枚とも取るつもりはなかったのですが・・・



【shin】
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