部活が始まる。
いつものように、部員たちは楽しそうな様子で集まって来る。
信子はそんな部員一人一人を見る。
「あら……」
信子は呟く。同級生の愛子の表情が暗い。
教室が違うので、普段は顔を合わせる事が無かった。それでも、たまに廊下ですれ違う時は声を掛け合っていた。
信子は愛子に近づく。
「愛子、何かあった?」
「え?」
「何だか、暗いから……」
「……そう?」
「いつもと様子が違っているわ」
「さすが部長ね。良く見ているわねぇ……」
愛子は力無く笑む。
「実はねぇ……」愛子は話しかけて、口をつぐむ。「いや、家の恥になる事だから……」
「そう? 話したくないのなら構わないけど……」信子も深追いはしない。「でも、話すと楽になる事もあるわ」
「ありがとう。でも、話せないわ」
「話したくなったら、いつでも声をかけてね」
「うん……」
その日はそれで話は終わった。
翌日の昼休み、信子が廊下に出ると愛子が立っていた。
「信子、待っていたわ……」愛子は力無く笑む。「……ねえ、信子。話を聞いてくれる?」
「ええ、良いわよ」信子はうなずく。「……じゃあ、屋上に行く?」
「そうね……」
屋上の北側の、人の少ない所に二人で立った。
「実はね……」
愛子はまた口をつぐむ。信子は辛抱強く待つ。生徒たちの笑い声や大声が響いている。
「……わたしにお姉ちゃんがいるの」愛子が話し始める。「地方の大学に通っているわ。結構、良い大学だと思うのよ。自慢のお姉ちゃんよ。….…でも、先週、いきなり帰って来たの。大学を辞めたいとか言い出しちゃって。一年も通っていたのによ! それで、今は部屋に引きこもりな感じになっているの……」
愛子の目に涙が滲んでいる。
「お姉ちゃん、理由を言ってくれないの。お父さんもお母さんも困り果てているのよ」
「引きこもっちゃっているの?」
「部屋で過ごす時間は長いけど、わたしたち家族と話もしないと言う訳ではないの。食事はみんなと一緒に摂るし、話も普通に出来るわ。でも、大学の事を聞くと、急に不機嫌になって部屋にこもっちゃうの……」
「じゃあ、大学の事は聞けないんだ」
「そうなの。お父さんが、大学を辞めるんなら仕事をしろって言うんだけど、それを言われると、また部屋にこもっちゃうの」
「それは困ったわねぇ……」
「大学と仕事の事を言わなければ、いつもと変わらないお姉ちゃんなんだけど……」
「大学で何かあったのね……」
「そう思うわ…… お父さんもお母さんも口に出さないけど、恋愛関係で何かあったんじゃないかって思っているようだわ……」
「失恋、とか?」
「いや、もっと大きな……」
「そうなると、わたしには分からないわ」
「そうよね…… でも、話を聞いてくれただけでも、少し気が軽くなったみたいだわ」愛子は大きく伸びをする。「……不思議ねぇ、信子って。本当、うじうじ心配していたのが、馬鹿らしくなってきたわ」
「わたしは精神安定剤か!」信子は冗談っぽく言う。二人は笑う。「……やっぱり、愛子には笑顔が似合うわ」
「……ありがとう。お姉ちゃんも苦しんでいるのよね。わたし、優しく見守る事にするわ」
午後の授業の予鈴が鳴った。
「午後一は数学の山田先生よ。いつも時間より早く来るのよね!」
愛子は文句を言うと、信子に手を振って戻って行った。
「……お姉さん、助けてあげなくちゃ……」
信子は左の口の端が少し上がった笑みを浮かべた。
翌日の昼休み、今度は信子が愛子の教室の外に立っていた。気が付いた愛子が教室から出てきた。
「信子、どうしたの?」
「これを渡そうと思って」信子は言うと、手にしていた紙袋を差し出す。「即席だけど、タペストリーを作ってみたの。お姉さんのお部屋に飾ってもらえると嬉しいわ」
「ありがとう……」
愛子は紙袋から取り出す。
幅四十センチほど、長さが一メートルほどの空色の布の上下に芯を通し、一方には吊るせるように紐が付いている。
「わあ、ありがとう! ……手触りの良い布だわ。それに明るい色だし」
「お姉さん、これで少しでも気持ちが明るくなるかなと思って」
「お姉ちゃん、こう言う色が好きだから、気に入ってくれるわ」愛子は見ながら、ふと手を止める。「あら、これは?」
下の方に、白い波型が二つ並んだような刺繍が施されていた。
「ああ、これはカモメ、って言うか、鳥が羽ばたいている様子の刺繍よ。この布を空に見た立てて、お姉さんにも、今までの事は忘れて、これからは羽ばたいてほしいなって思って」
「信子!」愛子は泣き出した。「……ありがとう。優しいね、信子って。お姉ちゃん、きっとこれ見て頑張ると思うわ」
「うん」
愛子の姉の幸恵は、ベッドに寝転がりながら、壁に掛けた空色のタペストリーをじっと見つめていた。愛子が、同級生からもらったものだと言っていた。
空色は幸恵の好きな色でもある。鬱々している気分が晴れてくる。特に、鳥の飛翔する姿の刺繍が気に入っていた。
「わたしも新たに翔ばなきゃね……」自嘲の笑みを浮かべながら呟く。「浩司……」
幸恵は、大学に入ってすぐに仲良くなった男性がいた。それが浩司だった。あるサークルに入って知り合った。浩司は四年生だった。
一年を経て、浩司は卒業を迎えた。
「オレは就職をするが、お前が卒業するのを待っている。お前が卒業したら一緒になろう」
浩司はそう言っていた。幸恵もそれを信じていた。浩司の言葉を信じたからだろう、大人の関係にもなった。
しかし、半年ほどして浩司は姿を消してしまった。就職先も辞めていた。今どこに居るのかも分からない。浩司と同期の先輩たちも知らなかった。
精神的にも、肉体的にも、深く傷ついた幸恵は、全てが嫌になって実家に戻って来たのだ。
有りがちな話だと言われればそれまでだが、幸恵は心の整理が付かなかったのだ。
せめて、理由を知りたい…… 理由がはっきりすれば、けじめをつけられる、と幸恵は思っていた。
じっとタペストリーの鳥を見つめているうちに、ふっと意識が薄れて行くのを感じた。
幸恵が意識を戻した時、部屋の天井付近に自分がいる事に気が付いた。鳥が空から地上を見下ろしてるような感じだった。眼下に人が見えていた。それも、浩司だった。
アパートのようだった。玄関からすぐに狭いキッチンがあり、そこを抜けると擦りガラスの引き戸で仕切られた部屋が一つある。
帰宅した浩司は、洗い物の溜まった、散らかっているキッチンを見ながら舌打ちをして、部屋へと進む。幸恵のそれに合わせて移動する。浩司が建て付けの悪い引き戸を乱暴に開ける。部屋もやたらに荷物があって、しかも散らかっていた。
部屋の真ん中にグレーのスウェットを着た女性が、ピグレットソファに座って、テレビを観ていた。目の前のガラス天板のローテーブルの上には、開いたお菓子の袋や飲み物の空き缶が幾つも乗っている。女性は浩司が部屋に入って来ても顔を上げ無かった。声もかけない。浩司も舌打ちはしたが女性には声をかけない。互いを居ないものとしているようだった。
幸恵が女性を見ると、お腹が大きくなっていた。妊娠しているようだ。
「あのお腹の感じだと、わたしと付き合いながら、あの女の人を妊娠させたんだわ」
「そうか、妊娠させてしまったので、わたしに顔向けできなくなって、女の人と一緒に姿をくらましたってわけなのね」
「この二人の仲の悪そうな雰囲気だと、多分、望まない妊娠だったけど、今さら取り返しがつかなくなったって感じよね」
「親にも良く思われていなさそうね」
「良い気味だわ!」
幸恵は笑った。
改めて浩司を見ると、どうしてあんなに好きだったのか、自分でも分からなかった。
鬱々としていた自分が馬鹿らしくなった。
そう思った途端、幸恵は自分の部屋で、自分のベッドの上に居る事に気が付いた。
「……夢だったのかしら? それとも……」
幸恵は呟くと、くすりと笑った。
「……わたしの心が鳥になって浩司の元に行ったのかも」幸恵はタペストリーの鳥の刺繍を見た。「どっちでも良いわ。このタペストリーの空色みたいに、気分が晴れやかだわ!」
愛子が放課後の部活に笑顔で現われた。
「信子! お姉ちゃん、すっかり回復して、大学に戻ったわ!」
「そう、良かったわね」
「……それでね、わたしにだけ話してくれたんだけど、やっぱり男の人が絡んでたんだって……」
「あら、そうなんだ……」
「でもね、きっぱりと別れたって。愛子も男を見る目を持ちなさいなんて言われちゃった」
「そう……」
「そしてね、あのタペストリーを持って行ったわ。『これはわたしのお守りだわ』って言って」
「そう言ってもらえると、わたしも作り甲斐があったわ」
「でも、さすがよねぇ、信子って」
「どうして?」
「だって、タペストリーでお姉ちゃんを回復させるんだもの」
「ふふふ、それは偶々よ」
「だったとしても、感謝しているわ! ありがとう!」
愛子は自分の席に戻って行った。
「ふふふ、『鳥追いの刺繍』が役に立ったようね。……お姉さんには次は幸せになってもらいたいものね」
信子は呟くと、左の口の端が少し上がった笑みを浮かべた。
いつものように、部員たちは楽しそうな様子で集まって来る。
信子はそんな部員一人一人を見る。
「あら……」
信子は呟く。同級生の愛子の表情が暗い。
教室が違うので、普段は顔を合わせる事が無かった。それでも、たまに廊下ですれ違う時は声を掛け合っていた。
信子は愛子に近づく。
「愛子、何かあった?」
「え?」
「何だか、暗いから……」
「……そう?」
「いつもと様子が違っているわ」
「さすが部長ね。良く見ているわねぇ……」
愛子は力無く笑む。
「実はねぇ……」愛子は話しかけて、口をつぐむ。「いや、家の恥になる事だから……」
「そう? 話したくないのなら構わないけど……」信子も深追いはしない。「でも、話すと楽になる事もあるわ」
「ありがとう。でも、話せないわ」
「話したくなったら、いつでも声をかけてね」
「うん……」
その日はそれで話は終わった。
翌日の昼休み、信子が廊下に出ると愛子が立っていた。
「信子、待っていたわ……」愛子は力無く笑む。「……ねえ、信子。話を聞いてくれる?」
「ええ、良いわよ」信子はうなずく。「……じゃあ、屋上に行く?」
「そうね……」
屋上の北側の、人の少ない所に二人で立った。
「実はね……」
愛子はまた口をつぐむ。信子は辛抱強く待つ。生徒たちの笑い声や大声が響いている。
「……わたしにお姉ちゃんがいるの」愛子が話し始める。「地方の大学に通っているわ。結構、良い大学だと思うのよ。自慢のお姉ちゃんよ。….…でも、先週、いきなり帰って来たの。大学を辞めたいとか言い出しちゃって。一年も通っていたのによ! それで、今は部屋に引きこもりな感じになっているの……」
愛子の目に涙が滲んでいる。
「お姉ちゃん、理由を言ってくれないの。お父さんもお母さんも困り果てているのよ」
「引きこもっちゃっているの?」
「部屋で過ごす時間は長いけど、わたしたち家族と話もしないと言う訳ではないの。食事はみんなと一緒に摂るし、話も普通に出来るわ。でも、大学の事を聞くと、急に不機嫌になって部屋にこもっちゃうの……」
「じゃあ、大学の事は聞けないんだ」
「そうなの。お父さんが、大学を辞めるんなら仕事をしろって言うんだけど、それを言われると、また部屋にこもっちゃうの」
「それは困ったわねぇ……」
「大学と仕事の事を言わなければ、いつもと変わらないお姉ちゃんなんだけど……」
「大学で何かあったのね……」
「そう思うわ…… お父さんもお母さんも口に出さないけど、恋愛関係で何かあったんじゃないかって思っているようだわ……」
「失恋、とか?」
「いや、もっと大きな……」
「そうなると、わたしには分からないわ」
「そうよね…… でも、話を聞いてくれただけでも、少し気が軽くなったみたいだわ」愛子は大きく伸びをする。「……不思議ねぇ、信子って。本当、うじうじ心配していたのが、馬鹿らしくなってきたわ」
「わたしは精神安定剤か!」信子は冗談っぽく言う。二人は笑う。「……やっぱり、愛子には笑顔が似合うわ」
「……ありがとう。お姉ちゃんも苦しんでいるのよね。わたし、優しく見守る事にするわ」
午後の授業の予鈴が鳴った。
「午後一は数学の山田先生よ。いつも時間より早く来るのよね!」
愛子は文句を言うと、信子に手を振って戻って行った。
「……お姉さん、助けてあげなくちゃ……」
信子は左の口の端が少し上がった笑みを浮かべた。
翌日の昼休み、今度は信子が愛子の教室の外に立っていた。気が付いた愛子が教室から出てきた。
「信子、どうしたの?」
「これを渡そうと思って」信子は言うと、手にしていた紙袋を差し出す。「即席だけど、タペストリーを作ってみたの。お姉さんのお部屋に飾ってもらえると嬉しいわ」
「ありがとう……」
愛子は紙袋から取り出す。
幅四十センチほど、長さが一メートルほどの空色の布の上下に芯を通し、一方には吊るせるように紐が付いている。
「わあ、ありがとう! ……手触りの良い布だわ。それに明るい色だし」
「お姉さん、これで少しでも気持ちが明るくなるかなと思って」
「お姉ちゃん、こう言う色が好きだから、気に入ってくれるわ」愛子は見ながら、ふと手を止める。「あら、これは?」
下の方に、白い波型が二つ並んだような刺繍が施されていた。
「ああ、これはカモメ、って言うか、鳥が羽ばたいている様子の刺繍よ。この布を空に見た立てて、お姉さんにも、今までの事は忘れて、これからは羽ばたいてほしいなって思って」
「信子!」愛子は泣き出した。「……ありがとう。優しいね、信子って。お姉ちゃん、きっとこれ見て頑張ると思うわ」
「うん」
愛子の姉の幸恵は、ベッドに寝転がりながら、壁に掛けた空色のタペストリーをじっと見つめていた。愛子が、同級生からもらったものだと言っていた。
空色は幸恵の好きな色でもある。鬱々している気分が晴れてくる。特に、鳥の飛翔する姿の刺繍が気に入っていた。
「わたしも新たに翔ばなきゃね……」自嘲の笑みを浮かべながら呟く。「浩司……」
幸恵は、大学に入ってすぐに仲良くなった男性がいた。それが浩司だった。あるサークルに入って知り合った。浩司は四年生だった。
一年を経て、浩司は卒業を迎えた。
「オレは就職をするが、お前が卒業するのを待っている。お前が卒業したら一緒になろう」
浩司はそう言っていた。幸恵もそれを信じていた。浩司の言葉を信じたからだろう、大人の関係にもなった。
しかし、半年ほどして浩司は姿を消してしまった。就職先も辞めていた。今どこに居るのかも分からない。浩司と同期の先輩たちも知らなかった。
精神的にも、肉体的にも、深く傷ついた幸恵は、全てが嫌になって実家に戻って来たのだ。
有りがちな話だと言われればそれまでだが、幸恵は心の整理が付かなかったのだ。
せめて、理由を知りたい…… 理由がはっきりすれば、けじめをつけられる、と幸恵は思っていた。
じっとタペストリーの鳥を見つめているうちに、ふっと意識が薄れて行くのを感じた。
幸恵が意識を戻した時、部屋の天井付近に自分がいる事に気が付いた。鳥が空から地上を見下ろしてるような感じだった。眼下に人が見えていた。それも、浩司だった。
アパートのようだった。玄関からすぐに狭いキッチンがあり、そこを抜けると擦りガラスの引き戸で仕切られた部屋が一つある。
帰宅した浩司は、洗い物の溜まった、散らかっているキッチンを見ながら舌打ちをして、部屋へと進む。幸恵のそれに合わせて移動する。浩司が建て付けの悪い引き戸を乱暴に開ける。部屋もやたらに荷物があって、しかも散らかっていた。
部屋の真ん中にグレーのスウェットを着た女性が、ピグレットソファに座って、テレビを観ていた。目の前のガラス天板のローテーブルの上には、開いたお菓子の袋や飲み物の空き缶が幾つも乗っている。女性は浩司が部屋に入って来ても顔を上げ無かった。声もかけない。浩司も舌打ちはしたが女性には声をかけない。互いを居ないものとしているようだった。
幸恵が女性を見ると、お腹が大きくなっていた。妊娠しているようだ。
「あのお腹の感じだと、わたしと付き合いながら、あの女の人を妊娠させたんだわ」
「そうか、妊娠させてしまったので、わたしに顔向けできなくなって、女の人と一緒に姿をくらましたってわけなのね」
「この二人の仲の悪そうな雰囲気だと、多分、望まない妊娠だったけど、今さら取り返しがつかなくなったって感じよね」
「親にも良く思われていなさそうね」
「良い気味だわ!」
幸恵は笑った。
改めて浩司を見ると、どうしてあんなに好きだったのか、自分でも分からなかった。
鬱々としていた自分が馬鹿らしくなった。
そう思った途端、幸恵は自分の部屋で、自分のベッドの上に居る事に気が付いた。
「……夢だったのかしら? それとも……」
幸恵は呟くと、くすりと笑った。
「……わたしの心が鳥になって浩司の元に行ったのかも」幸恵はタペストリーの鳥の刺繍を見た。「どっちでも良いわ。このタペストリーの空色みたいに、気分が晴れやかだわ!」
愛子が放課後の部活に笑顔で現われた。
「信子! お姉ちゃん、すっかり回復して、大学に戻ったわ!」
「そう、良かったわね」
「……それでね、わたしにだけ話してくれたんだけど、やっぱり男の人が絡んでたんだって……」
「あら、そうなんだ……」
「でもね、きっぱりと別れたって。愛子も男を見る目を持ちなさいなんて言われちゃった」
「そう……」
「そしてね、あのタペストリーを持って行ったわ。『これはわたしのお守りだわ』って言って」
「そう言ってもらえると、わたしも作り甲斐があったわ」
「でも、さすがよねぇ、信子って」
「どうして?」
「だって、タペストリーでお姉ちゃんを回復させるんだもの」
「ふふふ、それは偶々よ」
「だったとしても、感謝しているわ! ありがとう!」
愛子は自分の席に戻って行った。
「ふふふ、『鳥追いの刺繍』が役に立ったようね。……お姉さんには次は幸せになってもらいたいものね」
信子は呟くと、左の口の端が少し上がった笑みを浮かべた。
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